デジタルサービスのマーケットプレイス「Fiverr」が上場。初日で90%上昇

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テルアビブ発のデジタルサービスのマーケットプレイス、ファイバー(Fiverr International ltd)は13日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を公開した。

初値は26ドルで、公開価格の21ドルを24%上回った。終値は39.9ドルで、90%上昇した。

Fiverr.comでは、ロゴデザインやホームページ制作、ビデオ制作など、フリーランサーを中心としたセラーが様々なサービスを提供する。「Service as a Product(SaaP)」と呼ぶ、物理的なEC感覚で取引できるのが特徴で、それぞれのサービスには金額や納期、レーティング、ユーザーレビューが明示されている。バイヤーは、単価5ドルから数千ドルのサービスを、約200カテゴリーから選ぶことができる。

ギグエコノミーが普及する中、ユーザー数は拡大を続け、過去12ヶ月(2019年3月末時点)のバイヤー数は約160カ国、210万人で、アクティブセラーは25万5,000人に達した。2018年の収益は7,550万ドルで、2017年の5,210万ドルから44.9%増加。
一方、赤字は2017年の1,930万ドルから3,610万ドルに拡大した。2019年第一四半期の赤字は前年の1,600万ドルから830万ドルと縮小軌道にある。

2018年の既存バイヤーと新規バイヤーの収益比は57:43だった。同社はサービスは初期段階であるとし、ブランド認知を進めるキャンペーンやコミュニティイベント通じて、新規バイヤー獲得を進めるとしている。
一方、セラーのサービスの改善、リピートやクロスカテゴリーの購入の促進、予算の大きいバイヤーのターゲッティングなどでバイヤーのライフタイムバリューを高める。カタログ拡大のために、オーガニックな増加と企業買収の両方を通じて、最新のニーズに応えるサービスを提供するほか、セラーとバイヤーのマッチングを改善するパーソナライゼーションのアルゴリズムなど、開発投資を継続する。
さらに、言語や支払い方法の多角化をすすめ、ユーザーの地理的な拡大をはかる。2017年と2018年の収益の70%は英語圏のバイヤーによるものだったという。

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