第57回NY映画祭クロージングにエドワード・ノートン監督「マザーレス・ブルックリン」

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9月28日より10月13日まで開催される第57回ニューヨーク映画祭(NYFF)のクロージングナイトに、エドワード・ノートン(Edward Norton)が監督と主演を務める『マザーレス・ブルックリン』(Motherless Brooklyn)が選ばれた。

『マザーレス・ブルックリン』は、ブルックリン出身の作家、ジョナサン・レセム(Jonathan Lethem)氏の同名のベストセラー小説を元に製作された。

1950代のニューヨークを舞台に、トゥレット・シンドロームを患う孤独な私設探偵ライオネル・エスログ(E・ノートン)が、恩師の死の秘密を探るうち、多重的な政治的陰謀に巻き込まれていく。
アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)、ブルース・ウィルス(Bruce Willis)、ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)らが出演する。物語は複雑に構成され、昔のニューヨークの荒々しさを喚起させる作品だという。

NYFFのディレクターでセレクション委員長のケント・ジョーンズ(Kent Jones)氏は声明で「エドワード・ノートンは、ニューヨークへの極めて想像的かつ途方もないラブレターを作り上げるため、ジョナサン・レセムの小説を出発点に取り上げた。20世紀半ばを舞台に、美しく語られるハードボイルドな物語。フェスティバルを締めくくるにふさわしい!」と述べた。

ノートン氏は「ホームタウンで30年近く開催されているNYFFは、常に世界で最も優れた映画祭の一つ。」と述べ、「その年の最高の作品を観に行き、友人や同僚と会うのを楽しみにしている。」と語った。「ニューヨークへの愛から生まれたこの特別な作品が、クロージング・ナイトに選ばれたことに大変ワクワクしています。まさに夢が叶った。」と語った。

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M・スコセッシ監督、ノア・バームバック監督作品も。

27日のオープニングナイトには、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督がロバート・デニーロ(Robert De Niro)と再びタッグを組んだギャング映画「アイリッシュマン」(The Irishman)のワールド・プレミアが開催される。

The Irishman
Credit: Niko Tavernise-Netflix

10月4日のセンター・ピースには、ノア・バームバック(Noah Baumbach)監督の「マリッジ・ストーリー」(Marriage Story)が選ばれた。アダム・ドライバー(Adam Driver)とスカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)が主演を務める。

MarriageStory
Credit Wilson Webb-Netflix

NYFFは9月27日から10月13日まで開催される。チケットは現在VIPパスが販売中。一般前売り券は9月8日より発売する。