オバマ政権高官の「アンマスク」に不正見つからず、米司法省

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司法省は、2016年選挙期間中のオバマ政権の高官らによる「アンマスク」の正当性に関する調査について、刑事告発、または公的報告書の発表をすることなく終了したことがわかった。ワシントンポスト紙が報じた。

調査を担当したジョン・バッシュ(John Bash)元連邦検事は、アンマスクに関して「実質的な不正行為」は見つからなかったと結論づけたという。

「アンマスク」は米情報機関が監視対象の通信に関わった人物の身元を明かす際に用いる用語。FISA令状に基づき、情報機関が外国人の通話を捜査する際、米国市民に関しては「U.S.Person 1」といったように、プライバシー権利を保護するため名を伏せて報告する。しかし、機密情報の扱いに関して適切な手続きを経た政府高官は、報告内容を審議するために国家安全保障局やFBI、CIAといった情報を収集した機関に、名前の開示を求めることができる。

トランプ大統領は5月、オバマ前大統領やバイデン前副大統領をはじめ、当時の政権高官らが、不当にマイケル・フリン元大統領補佐官氏やトランプ陣営、政権移行チームのアンマスクに関わったと主張。ツイッターで「史上最大の政治犯罪」だとして、オバマ前大統領を議会に召喚するよう求めていた。