ドックレスバイク・シェア NY市で試験プログラムをスタート

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Eleni Mavrandoni : Shutterstock.com

ニューヨーク市運輸局は3日、ドックを必要としない自転車のシェアプログラム(ドックレスバイク・シェアリング)の試験導入の詳細を明らかにした。

今回、ニューヨーク市によって選ばれた企業は、ofo、Pace、Lime、Jump、motivateの5社。Jumpは配車アプリを展開するUberが今年4月に買収をしている。また、motivateはニューヨークのCiti BikeやワシントンD.CのCapital Bikeshareといった有ドックのバイクシェアプログラムを展開する米国最大の企業で、2日に配車アプリ大手のLyftによる買収が発表されたばかりだ。

試験プログラムは、以下4つのエリアで、7月より段階的にスタートする。

  • ロッカウェイ(Pace、Lime)
  • セントラルブロンクス、フォーダム地区(JUMP、ofo)
  • スタテンアイランド北海岸(JUMP)
  • コーニーアイランド(Motivate、他一社は未定)*2018年後半よりスタート

各エリアには200台ほどが供給される予定で、価格は公にされていないが一時間あたり1〜2ドル程度になるとみられる。また、JUMPとLimeは電動アシスト自転車を投入する。

ドックレスバイクでは、各企業の提供する専用アプリを使って近くの自転車を探索、開錠して運転する。乗り終わった自転車は専用ドックに駐車する必要がなく、利用時間に応じて課金される。

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利便性が高く、手軽である反面、マナーの悪いユーザーによる不当な場所への放置や投棄、またこれらによる交通障害などの問題が指摘されている。

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Nick Wonnell / Shutterstock.com

試験導入にあたり、ニューヨーク市運輸局のポリー・トロッテンバーグ(Polly Trottenberg)コミッショナーは、「試験プログラムの期間、これまでバイクシェアがなかったニューヨーク市の多様なエリアで、彼ら(5社)がどのように運営するかを見て行く」と述べ、「ニューヨーカー達には、今月は外に出て、自転車で近隣を探索してもらいたい。ドックレス体験について、我々にフィードバックすることを強くお勧めする」と語った。