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「死のドラッグ入り」マリファナに警報 過剰摂取の報告相次ぐ

コネチカット州で、マリファナを使用した後に、オピオイド系薬物の過剰摂取の症状を訴えるケースが数十件報告され、保健当局が調査に乗り出している。

同州保健局の18日の発表によると、少なくとも1件で、マリファナから合成オピオイドの一種、フェンタニルの陽性が示された。

米疾病対策センターによると、フェンタニルは、ヘロインよりも50倍、モルヒネよりも100倍強力で、わずかな量でも死にいたる怖れがある。

マーサ・ジュサニ保健局長によると、フェンタニル入りのマリファナがコネチカット州で確認されたのは初めて。おそらく国内でも初めてのケースだとしている。

コネチカット州では、今年7月に同様のマリファナを使ったと考えられるケースが11件報告されたのを皮切りに、8月・9月にそれぞれ9件、先月に10件と、これまで計40件近く報告されている。患者は一様にマリファナを吸っただけだと話しており、「ナルカン」の製品名で知られるオピオイド拮抗薬、ナロキソンによる治療を要したという。

ニューヨークポスト紙によると、患者は州内各地で確認されたため、パターンの特定が難航していた。先月、同州プリマス近くでマリファナを使用した人にナルカンによる治療を施したケースが相次いで発生し、地元警察が使用したマリファナのサンプルを検査に回したことで、特定につながった。サンプルは、大麻の成分「デルタ9テトラヒドロカンナビノール」とフェンタニルで陽性反応を示した。

コネチカット州薬物中毒対策チームは、違法に入手した薬物の使用には「オピオイド過剰摂取の兆候を把握すること、一人では使用しないこと、ナロキソンを準備しておくこと」と注意を促している。

17日には米保健当局が、過去12カ月間の国内での薬物中毒死が10万件を突破し、前年と比べ30%近く急増したと発表したばかり。そのうちフェンタニルを含むオピオイド系薬物によるケースは75%を超える。

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