チックフィレイ NYユニオンスクエアのブルーウォーターグリル跡地に出店か

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チキンサンドのファストチェーン店 「チックフィレイ」(Chick-fil-A) が、ユニオン・スクエアに店舗の開設を検討していると、複数メディアが報じた。

フード系ウェブメディアEaterによると、場所はレストラン「ブルー・ウォーター・グリル」(Blue Water Grill)の跡地(31 Union Square West)を予定しているという。20年間営業してきた同レストランは、テナント料の高騰を理由に今年の1月に閉店した。

閉店続くユニオンスクエア

ダニー・マイヤーのユニオン・スクエア・カフェ(Union Square Cafe)を始め、リパブリック(Republic)、SATCのロケ地となったコーヒー・ショップ(Coffee Shop)などユニオン・スクエアの有名店が、テナント料高騰を理由に次々と閉店している。(ユニオン・スクエア・カフェはグラマシーに移転)

地元ウェブメディアgothamnistによると、ブルー・ウォーター・グリルを所有するティルマン・ファティータ(Tilman Fertitta)氏の広報担当者は、閉店にあたり「ニューヨークで成功してきたレストランの一つだが、年間200万ドル(約2億2000万円)以上の家賃を支払っては、成功することはできない。我々は場所を移転する。」と語ったという。

事業拡大するチックフィレイ

米南東部ジョージア州に本社を置くチックフィレイは、毎年100店舗以上開店するなど、急成長している。
2020年には、マクドナルド、スターバックスに次ぐ全米第3位の売上を達成するファストフードチェーン店とみられている。

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ニューヨークへの初出店は2015年で、現在マンハッタン内に6店舗を展開するほか、クイーンズとスタッテンアイランドにも店舗を有する。

チックフィレイ
チックフィレイFiDi店@mushupNY

昨年4月には、フィナンシャルディストリクトに1万2千平方フィートの世界最大店を開店した。

Crain’sによると、ニューヨーク1号店のガーメント・ディストリクト店は、1日に3,000個のサンドウィッチを販売し、年間の売上は1,300万ドル(約14億円)だという。
(ちなみに、チックフィレイは社の方針で日曜は定休日となる。)

チックフィレイは、厳格なキリスト教主義かつ保守派として知られる。ダン・キャシー(Dan Cathy)最高経営責任者(CEO)は、2013年に同性婚への反対を表明し、LGBTQコミュニティから多くの非難を浴びた。ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)ニューヨーク市長も、同社に反対する姿勢を公にしているが、出店の勢いは止まらなさそうだ。