NY訪問のブラジル保健相がコロナ陽性 あの人は大丈夫?

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国連総会出席のためニューヨークを訪問中のブラジルのマルセロ・ケイロガ保健相が、新型コロナウイルスの検査で陽性が確認されたことがわかった。

ニューヨークタイムズによると、ケイロガ氏は今後、米国内で隔離し「衛生の安全プロトコルに従う」としている。心臓内科医でもあるケイロガ氏は、中国のシノヴァク社が開発したワクチンを接種していたという。

ケイロガ氏は、ボルソナロ大統領の会合に同行しており、月曜日にはイギリスのジョンソン首相と握手する姿が撮影されていた。

これ以外に、投資家グループとの朝食会やミシェル・ボルソナロ大統領夫人の会合にも参加。同時多発テロにより崩壊したワールドトレードセンター跡地を訪れたほか世界保険機関の高官に話をするなど、忙しいスケジュールをこなしていたという。

タイムズによると、国連のステファン・ドゥジャリク報道官は、ブラジルの派遣団全体が14日間の自己隔離を決定したと話した。また国連職員が暴露した可能性を調査をしたとし、「現在のところ、職員間で密接な接触は特定されていない」としている。

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なお昨年新型コロナに感染したボルソナロ大統領は、自分には抗体ができているなどと主張し、ワクチン接種を拒否している。国連総会にも未接種のまま出席した。

ところで、各国首脳や国連職員の暴露もきがかりだが、ボルソナロ大統領一行が訪米初日に立ち寄ったあのピザ屋の従業員たちが心配だ。コロナにかかれば、大事な生活の糧を失いかねない。

ブラジルのマシャド観光相が19日にインスタに投稿した画像には、国連本部ビルからほど近くにある店の前で、ピザを手に記念撮影をする大統領一行の姿があり、この中には、ピザを頬張るケイロガ氏も写っている。

写真がシェアされた後、ワクチン証明書を持たないボルソナロ大統領は、各店から入店を拒否され、ストリートで立ち食いするしかなかったのではないかとの噂が広がった。ニューヨーク市では先月から、レストランをはじめとする屋内施設の利用者にワクチン接種証明書の提示を義務づけている。

早速、大統領が訪れた際に働いていた従業員のリトンさんに会いに行くと、元気な姿で出迎えてくれた。どうやらケイロガ氏のニュースはまだ知らないようだ。大統領の訪問後、テレビ局から取材を受けたと嬉しそうに話してくれた。

リトンさん ©mashup