どの席が一番?ニューヨーク地下鉄の座席を巡り議論百出 

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ブロンクスの学生が年末に投稿した、ニューヨーク地下鉄の座席への質問が大きな話題となっている。「ニューヨーカーのみなさん、どの座席が一番?」とキャプションがつけられた写真には、Dトレインのオレンジ色の座席に1から5までの番号が振られている。この投稿に対し、ニューヨーカーから意見が殺到した。

ある人は「4は長距離の時で、1はラッシュアワー時、まあまあの混み具合なら5、でもバッグは足に挟んで床に置かないといけないわ(みんな動き回るのを嫌がるからね。ここならもっとスペースがある。)基本的に2は、スリムか貧血気味な人か、そのコンボね。」と述べた

人に邪魔されない「4」が好きだという人も多いが、座席前のスペースは異常なほど狭い。「子供は(4が)好きだが、私には背が高すぎる。」という男性や、「地下鉄の喧嘩動画の90%は、4の席で発生している。」という意見も

「1なら、足が触れ合うのが最小限で、挟まれずに済むし、すぐにドアから逃れることができる。」という人もいれば、ドア近くは強盗に会う可能性がいるとして「1」以外の席を上げる人も多い。この席を「snatch and run」(ひったくり)シートと呼ぶ人も

この空席状況を疑問を呈する人もいた。ある人は「写真の車両は悪臭が漂っているか、エアコンが止まっているのではないか、もしそうならすぐに移動すべき。」とアドバイスした。

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座らない派もいる。2020年大統領選の民主党公認指名争いに名乗りをあげたマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)氏は、ニューヨーク市長時代は電車通勤しており、自分は「いつも立っている。」と自身の写真を投稿した。

MTAのアンディ・バイフォード(Andy Byford)CEOも「座席は顧客のためなので、自分はほとんど座ることはないが、一番を選ぶのは、両親にどの子がお気に入りかを尋ねるようなもの。どの椅子もそれなりに素晴らしいものです。」とニューヨークタイムズに語った。

議論はニューヨーク地下鉄を止まらない。トロントの地下鉄スタートレックの宇宙船などの座席選びにまで波及している。