オカシオ・コルテス議員に非難「核戦争に投票してる」

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民主党の若手左派、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員は、12日に開いたタウンホールミーティングで、ウクライナ支援をめぐってプロテスターから非難を受ける場面があった。

中間選挙を来月に控えるコルテス議員はこの日、自身の選挙区ブロンクスで、移民問題やウクライナ紛争など幅広いトピックについて有権者らと話す機会を設けた。

質疑の最中、場内にいた男性が「議員!核戦争ならば、これは問題ではない。あなたはウクライナに戦力や兵器を送る法案に賛成した」と大声で指摘。「トゥルシ・ガバードは民主党を去った。なぜならタカ派の集団だからだ」と続け、「あなたはアウトサイダーとして出馬しておきながら、ウクライナの戦争を始めることに賛成票を投じた。ロシアや中国と第三次世界大戦をスタートすることに投票した。なぜアメリカ市民の命を弄ぶんだ」と主張した。

するともう一人の男性が立ち上がり、「核爆弾が落ちれば、地域も何もない。あなたは、ウクライナのナチスに金を送ることに投票した。臆病者だ」と主張。「進歩社会主義だろ。戦争反対や動員反対はどこにいった」と非難し、「彼は真実を話している。あなたは何もしていない。トゥルシ・ガバードは根性を見せたのに、あなたは臆病をさらけだしている」と先の男性を擁護した。

さらに「あなたを信じていたが、自分が戦うべき相手そのものに成り下がっている。エスタブリッシュメントだ」と非難を続け、「みんなが核戦争に行き着くのはあなたのためだ。あなたが立ち上がって、民主党を非難しなければならない。それをするつもりはあるのか」と問いかけた。

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この様子を撮影した動画は、2番目の男性のツイッターアカウント@Noggatoneを通じてシェアされ、3.4万いいねと5,000件近くの返信が寄せられている。コルテス議員は何かを答えているものの、音声がはっきりしていない。

ニューヨークポスト紙はツイッターの情報をもとに、男性は2019年に96歳で死亡した陰謀論者で元大統領候補者のリンドン・ラルーシュ氏のフォロワーだと伝えている。ラルーシュ氏が唱えた説には、エリザベス女王が麻薬密売人だったといった話や、キッシンジャー元国務長官とモンデール元副大統領がソ連の工作員だったというもの、国際通貨基金がAIDSを作り広めることで大量虐殺に関与したといった主張が含まれるという。

この前日、2020年の大統領選で民主党の候補者指名を争ったトゥルシ・ガバード元下院議員(ハワイ)は、ツイッターのアカウントに投稿した動画で、民主党を脱退することを宣言した。

ガバード氏は「主戦論者のエリート主義集団の完全な支配下にある今日の民主党に、これ以上残ることはできない」と説明。「われわれを核戦争に近づけている」と述べ、今日の民主党は「人民の人民による人民のための政治」ではなく、「パワフルエリートの/による/のための政治を支持している」と批判した。

バイデン大統領はウクライナに対する支援継続を約束している。ホワイトハウスによると、10日にロシアが大規模なミサイル攻撃を行った後に行ったゼレンスキー大統領との電話会談では「高度防空システムを含む、自衛に必要な支援をウクライナに提供し続ける」と約束し、「ロシアに戦争犯罪と残虐行為の責任を負わせ、ウクライナに安全保障と経済および人道支援を提供する」と伝えた。

2月24日にロシアが侵攻を開始して以来、米国はウクライナに168億ドル(約2.5兆円)を超える安全保障支援を提供している。

なおロイターとイプソスが今月実施した世論調査では、回答者の66%が、米国のウクライナへの兵器提供の継続を支持すると答えた。依然として高い水準であるものの、前回4月(73%)から7%低下している。軍事支援の継続を擁護する候補者を支持すると答えた割合は69%(4月は73%)だった。