米旅客機が緊急着陸、座席の変更断られた乗客が客室乗務員に「殺す」と脅迫

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アラスカ航空の飛行中の機内で今月7日、座席の変更を拒否された女の乗客が激昂。客室乗務員を脅迫するなどしたため、緊急着陸する出来事があった。

緊急着陸したのは、サンフランシスコからシカゴに向かう456便。裁判所に提出された書類によると、女は客室乗務員に「席にいられない」と言い、座席を変更するよう求めた。しかし満席のため、変更出来ないと告げられた。すると、女は後方のトイレに長時間閉じこもったという。客室乗務員が様子を確認したが、女は眠っているようだったため、そのままにした。その後女は、内側からドアを叩いたり、座席に戻る際、頭上の棚を殴るなどしたうえ、乗務員に対して「殺すぞ」「お前は悪魔だ」などと暴言を吐いた。

安全ではないと判断した機長は、乗務員に女を拘束するよう指示。乗務員と乗客が結束バンドで拘束した。女は抵抗しなかったという。乗務員と乗客にけがはなかった。

177人の乗客と6人の乗務員を乗せた旅客機は、ミズーリ州にあるカンザスシティ国際空港に緊急着陸。地元警察が女を拘束した。

女の名は、クロエ・M・ダシルバ容疑者(32)。客室乗務員を妨害した容疑で逮捕された。有罪となった場合、最高で20年の禁錮刑が科せられる可能性がある。

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機内のトラブル急増

米国ではパンデミック以降、機内における乗客のトラブルが急増している。米連邦航空局によると、昨年は手に負えない乗客に関する通報が2456件寄せられた。法執行機関による逮捕者は567人となっている。

機内における安全を確保するため、運輸保安局は2021年、客室乗務員やパイロット向けに、護身術の講座を再開している。