2020年度H-1Bビザ申請 通常枠受付数が上限に到達

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2020年度の新規H-1Bビザ申請に関して、米国移民局 (USCIS) は6日、通常枠の6万5,000件を十分に満たす申請を受け付けたと発表した。今後、修士号以上を持つ人材のための発行枠2万件について、十分な受付がなされたか決定を行うとしている。
なお更新や雇用主が変更した場合の申請は、引き続き受け付ける。

申請受付は4月1日に開始された。昨年は受付開始から5日営業日で上限数に達している。
2万人枠について決定後、抽選によって、書類審査を行う申請者が選ばれる。
USCISは、4月1日から2020年度の申請プロセスの規定を変更した。抽選プロセスに関して、これまでの逆、つまり通常枠の抽選から修士号以上の枠への抽選へと変更が加えられた。USCISは変更により、修士号を持つ人材のビザ取得が16%(5,340人)増加すると見込まれるとしている。オンラインによる申請登録については延期された。

H-1Bは、非移民ビザの就労ビザの一つで、米国企業が特殊技能を有する外国人労働者を雇い入れる際、適切と認められた場合に発行される。学士以上の資格が必要とされる。

CAREレーティングによると、インド系企業に対するビザの承認率は49%減となった。インフォシスやHCLアメリカ、TCSなどインド系トップ5のIT企業は、2017年は43,957件のビザが発給されたが、昨年は22,429件に減少している。

エコノミックタイムズによると、昨年は、207カ国から、新規と更新などを含む419,637件のH-1Bビザ申請があり、331,098件が承認された。申請者のうち、約74%がインドからの申請だった。

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