ジョニーデップ アンバーハード

ユーザー名「ザット・アンブレラ・ガイ(That Umbrella Guy)」で活動するユーチューバー、マシュー・ルイス氏は、先月1日に判決が下ったジョニー・デップ(58)と元妻アンバー・ハード(36)の名誉毀損裁判をネタに、今も荒稼ぎを続けているという。

チャンネルは2012年に開設され、現在までの視聴数の合計は1億回を超えている。過去半年の動画の大半はハードを攻撃する内容で、直近の動画にも「アンバー・ハードの詐欺が暴露された!」「アンバー・ハードがGoFundMeからバンされた」といったタイトルが並んでいる。

使い回しの背景画に、SNSやニュースサイトのスクリーンショットを載せ、本人が話すというシンプルなフォーマットで、1日2本のペースで公開している。視聴数は10万〜30万ほどのものが多いが、中には「ばれちまった!アンバー・ハードが偽証を認めた!(Busted! Heard Admits Hoax!)」など、100万回近く視聴されたものもある。

ニューズウィークによると、悪質なSNSアカウントを追跡するサービスを提供するBot Sentinel(ボットセンチネル)のクリストファー・バウジー氏は、ルイス氏の裁判関連の動画による収益について、月に8万ドル(約1千万円)、年間にして約100万ドル(約1億円)に達すると推計を示している。同誌はこれとは別に、ルイス氏の現在の月収は最大で6万6,400ドルだとしている。

いずれにせよ多額であることに変わりはないが、バウジー氏は、ルイス氏には「デップ対ハードのドラマを可能な限り続ける」金銭的なインセンティブがあると指摘。さらにYouTubeは、ポリシーに違反するコンテンツを公開するよう「悪意ある個人」にインセンティブを与えている、と運営側の矛盾も主張した。

SNSの扱いが判決に影響?

ハードの代理人、エリーナ・ブレッドホーフト弁護士は判決翌日のテレビインタビューで、敗訴の要因について、SNSにハードに対する誹謗中傷が多数投稿され、陪審が影響を受けたためだと主張。評決はバイアスによるものだとの考えを示した。ハード自身も、その後のインタビュー番組で、ネットに誹謗中傷が多数投稿されたことで「信ぴょう性がなく、発言を信じるべきではない人間とみなされた」と、SNSの影響を語った。

Todayによると6月3日時点で、TikTokなどで、デップの擁護するハッシュタグ#justiceforjohnnydeppが付いた動画が200億回再生されたのに対し、ハードを支援するハッシュタグ#justiceforamberheardは、8,000万回だったという。ハードが有罪だと主張する#amberheardisguiltyは9億回以上再生された。また「アクアマン2」からハードを降板させるよう求める嘆願書には、450万件の署名が集まっていた。

ただしデップの弁護人は「陪審が誓約に違反したと考える理由はない」として、ハード側の主張を否定している。