夫のレモネードに「液体パイプクリーナー」盛った女が逮捕

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カリフォルニア州アーバイン在住の皮膚科医が、10年間連れ添った夫に毒を盛った疑いで逮捕された。女は、夫の飲み物に排水管のつまりを解消する際に使用する市販の液体を混入していた。

逮捕されたのはユエ・ユー(45)容疑者。アーバイン警察によると、4日、夫から、妻から毒を盛られているとの通報を受けた。夫は1ヶ月間の間に体調を崩した後、妻を疑うようになったといい、警察に犯行の瞬間を捉えた証拠映像を提出した。

同日、刑事らがユー容疑者を尋ね、家宅捜索を実施。逮捕にいたった。夫は「内臓に重大な損傷」を受けたが、回復する見込みだという。

夫の弁護士がUSA Todayに話したところでは、飲み物の異常に気がついたのは今年3月。レモネードが「化学薬品の味」がしたという。その後間もなくして、潰瘍や胃炎、食道炎を発症した。

動画を収録したのは7月。ユー容疑者が自宅で飲み物に排水管クリーナーを混入する様子を隠しカメラを使って3回にわたって撮影した。

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1本目のビデオで、ユー容疑者が洗剤を入れていることを確認した後、飲み物にサランラップをしてみたが、ユー容疑者はこれをはがして洗剤を注いだという。

ユー容疑者が混入した洗剤は「Drano」と呼ばれる製品で、スーパーマーケットなどで広く販売されている。説明には漂白効果のある次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウムが配合されているとある。

FOXニュースは、夫は放射線技師のジャック・チェン(53)さんと報じている。逮捕の翌日、チェンさんは裁判所に接見禁止命令の申し立てをし、この中で単独親権を求めたという。

申し立てによると、二人は2012年に結婚し、現在8歳の娘と7歳の息子がいる。チェンさんは書類で、毒物混入に加えて、マッサージを断ったことで妻から暴力を受けたことや、ユー容疑者とその母親から言葉や精神的な虐待を受けていたともあったと主張。さらに子供たちが二人からけなされ、従兄弟や友人から遠ざけられていたとも告白した。

一方、ユー容疑者の弁護士はFoxニュースの取材に、ユー容疑者は、毒や虐待の疑惑を明確に否定していると説明。夫の主張は「虚偽」で、離婚や親権の問題に動機付けられたものと反論した。

ユー容疑者の保釈金は3万ドルに設定されたが、5日時点ですでに保釈されているという。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。