NFLワシントン・レッドスキンズ 名称変更へ

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NFL(ナショナルフットボールリーグ)のワシントン・レッドスキンズは13日、チーム名とロゴを変更すると発表した。

「本日われわれは、このレビューの完了に伴い、レッドスキンの名前とロゴを廃止することを発表する」

新名称とデザインについて、オーナーのダニエル・スナイダー氏とリベラコーチが協力して、開発すると述べた。

5月に起きたジョージフロイド氏暴行事件後、人種正義を求める抗議活動が全国に広がった。これに伴い、チームスポンサーや投資家から名称の変更を求める声が高まった。チーム名やマスコットについて、先住民の団体は人種差別的であるとして長らく変更を求めていた。

チームの本拠地スタジアムの命名権を所有するフェデックスは2日、スナイダー氏に名称変更を検討するよう書簡で求めた。ナイキやアマゾン、ターゲット、ウォルマート、ディックス・スポーティング・グッズなどの大手小売は先週、ウェブサイトから同チームの関連商品を外した。

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The Hillによると、投資会社数十社は書簡で、ナイキやフェデックス、ペプシコに対し、チームとのビジネスの関係を断つよう求めた。書簡には6,200億ドル以上の資産を保有する87社が署名した。

これらの動きを受け、同チームは3日、「昨今の全国の出来事とわれわれのコミュニティからのフィードバックを踏まえ、チーム名の徹底的なレビューを実施する」と発表していた。

ロゴの変更を称賛する声が上がる一方、「ネイティブ・アメリカンからの抗議には対応せず、スポンサーや金が絡むと状況が変わる」と先住民の要求が長らく受け入れられなかったことを非難する声も多い。

ネイティブアメリカンの女性初の下院議員、デブ・ハーランド議員(ニューメキシコ 民主党)は決定を歓迎しつつ、「時間がかかりすぎた」と批判。「正しいことをするのに、巨大な社会活動と企業スポンサーの圧力を受ける必要はなかった」とツイートした。


一方、反対派からは「スノーフレークス(繊細ですぐに気分を害する人々)が何か言ったからといって、名誉のために作られたロゴを廃止するっていうのか。」「次はなんだ?ダラス・カウボーイズが、カウパーソンズになるのか?」や、新たな名前の候補として「ワシントン・ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアーズ(社会正義の戦士)」と揶揄する声も上がっている。