ポストトランプの筆頭候補、JDバンス副大統領が就任後まもなく行った演説がSNSで掘り起こされ、今の立場と矛盾するではないかと失笑を買っている。
バンスは2月のミュンヘン安全保障会議で、トランプ政権は言論の自由を守ると胸を張り、こう述べた。
「我々の政府は、明らかな真実を口にした人々を黙らせるために、民間企業に圧力をかけてきた。だから私は今日、単なる指摘ではなく、一つの提案を持ってここにやって来た。バイデン政権が人々の発言を封じようとしているのに対し、トランプ政権はまったく逆のことを行う。われわれは、意見が異なろうが、それを公の場で表明する権利を守るために戦う。ワシントンには新しい保安官がいる。ドナルド・トランプの指導のもと、あなた方の発言が賛否いずれであっても、それを表明する自由を守る」
今週、ABCはベテランコメディアン、ジミー・キンメルの番組「ジミー・キンメル・ライブ!」の放送休止を決定した。
キンメルが数日前の放送で、右派活動家のチャーリー・カーク氏射殺事件に関するMAGA支持者らの反応を揶揄したことで、保守派の怒りが爆発。系列局が放送プログラムからの削除を決め、連邦通信委員会のブレンダン・カー委員長は、放送免許の取り消しなど規制権限の行使をちらつかせた。番組休止はこうした圧力と情勢の中での決断だった。
ヨーロッパ諸国に向けて言論の自由の説教を垂れていたバンス。SNSでは彼の勇ましい発言が、時を経て醜く熟成(aged well)する様子を嘲笑する書き込みが相次いだ。
This is not aging well https://t.co/sgXjccnzrF
— Jenin Younes (@JeninYounesEsq) September 18, 2025
This aged well. https://t.co/mSzb5ZV03F
— Joe Ferullo (@ironworker1) September 18, 2025
JD Vance’s speech at the Munich Security Conference aged well. Europe is backsliding into tyranny.
— Ian Miles Cheong (@stillgray) March 31, 2025
"For years we've been told everything we fund and support is in the name of our shared democratic values, everything from our Ukraine policy to digital censorship is billed as a… pic.twitter.com/MRLCXoaJv1
このほか、「もうバンスの話は聞いてられない。選挙で彼を落とすのが待ち遠しい」、「結局キャンセルカルチャーに染まってるじゃないか」、「自由を守るはずが、都合の悪い自由は排除するんだな」など。「新しい保安官」に辛辣な言葉も多数飛び交っている。