『ホーム・アローン2』公開30周年 出演者たちの現在

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ホリデーシーズンの人気コメディ映画『ホーム・アローン2』(Home Alone 2: Lost in New York)が、米公開から今年で30周年を迎えた。クリスマスのイルミネーションがきらめくニューヨークを舞台に、主人公ケビンと2人組の泥棒が大騒動を繰り広げる。気になる出演者の「現在」を一挙ご紹介。

ケビン:マコーレー・カルキン

家族とはぐれつつも、豪華ホテルに滞在し、ニューヨーク観光を楽しむケビン・マカリスターを演じたのは、マコーレー・カルキン(42)。続編の撮影時は、12歳だった。「ホーム・アローン」シリーズや「マイ・ガール」の大ヒットで、ギネスブックに「世界一有名な子役」に認定された。家族内のトラブルやアルコール依存症の問題で、一時俳優業を退く時期もあった。

2016年頃から活動を再開。2019年には映画「チェンジランド」(Changeland)で復帰を果たした。2021年には人気テレビシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」のシーズン10に出演。2017年にウェブサイト「バニー・イヤー」(Bunny Ears)を創設し、コメディやニュースなどのコンテンツを配信している。昨年4月に長男ダコタくんが誕生し、今年1月にはパートナーのブレンダ・ソングと婚約した。

ハリー:ジョー・ペシ

ケビンが仕掛ける罠に引っかかるドジな泥棒ハリーを演じたのは、映画「グッドフェローズ」でアカデミー助演男優賞を受賞したジョー・ペシ(79)。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「カジノ」などのマフィア役から「リーサル・ウェポン」などのアクション映画まで幅広い役をこなす。2000年代は俳優業を控え、音楽活動に専念していたが、2019年、マーティン・スコセッシ監督の「アイリッシュマン」でスクリーンに復帰。アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

「ホーム・アローン2」では、体当たりの演技に挑戦。帽子に火がつくシーンも自ら演じたという。Peopleの取材に対し、「頭のてっぺんに重度のやけどを負った」と明かした。現在も制作が続けられている「ホーム・アローン」シリーズへの再出演について、「絶対に無理だとは言わないまでも、興行的な成功だけでなく、オリジナル作品が持つ全体的な無邪気さを再現するのは難しいだろう」と否定的な考えを示している。

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マーヴ:ダニエル・スターン

ハリーの相方マーヴを演じたのは、ダニエル・スターン(65)。ティム・バートン監督やウディ・アレン監督作品にも出演していたが、「ホーム・アローン」シリーズで知名度が向上。「がんばれ!ルーキー」では、監督と主演を務めた。俳優業の傍ら、彫刻家としてアーティスト活動を続けている。3人の子供がおり、そのうちの1人ヘンリー・スターンはカリフォルニア州議員を務めている。

ケイト(ケビン母):キャサリン・オハラ

「ケビン!」と叫び卒倒するシーンが有名な母のケイト・マカリスターを演じたのは、カナダ出身の女優キャサリン・オハラ(68)。「ホーム・アローン」前には「心みだれて」や「ビートルジュース」などに出演していた。テレビドラマ「シッツ・クリーク」(2015-2020)では、モイラ・ローズ役でエミー賞を受賞。アニメ映画「フランケンウィニー」(2012)「思い出のマーニー」(2014)「アダムス・ファミリー」(2019)では声優としても活躍している。

ピーター(ケビン父):ジョン・ハード

ケビンの父ピーター・マカリスターを演じた故ジョン・ハードは、映画「レナードの朝」や「ペリカン文書」「スネーク・アイズ」などのヒット作や、テレビドラマの「プリズン・ブレイク」や「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」などに出演した。ソプラノズでは、エミー賞にノミネートされた。2017年、心臓発作により71歳で急逝した。

バズ(ケビン兄):デヴィン・ラトレイ

いじめっ子の兄バズ・マカリスターを演じたのは、デヴィン・ライトレイ(45)。その後も俳優として活躍しており、2021年にDisney+で配信された「ホーム・スイート・ホーム・アローン」に、警察官となったバズ役としてカメオ出演し、話題となった。昨年12月、イベント先のホテルで、恋人の首を占めるなど、家庭内暴力の罪で逮捕されている

フラー(ケビンのいとこ):キーラン・カルキン

ケビンが苦手とする従兄弟のフラーを演じたのは、マコーレー・カルキンの実弟であるキーラン・カルキン(40)。現在も俳優として活躍しており、2018年に配信がスタートしたHBOドラマ「メディア王 ~華麗なる一族~」(Succession)では、複合メディア企業を営む億万長者、ロイ家のトリッキーな三男ローマン役を好演。同作品で、エミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされている。

ホテルオーナー:ドナルド・トランプ

トランプ

出演者中、最も変化を遂げたのはこの人だろう。当時「不動産王」として名を馳せていたトランプ前大統領(76)は、実際にプラザホテルのオーナーだった。

「ホーム・アローン」のクリス・コロンバス監督によると、トランプ氏は、ホテルを撮影場所として貸し出す条件として、自身の出演をオファーしてきたという。トランプ氏は、カメオ出演を誇りに思っており、2019年12月には軍人との電話会議で、「今でも多くの人から、ホーム・アローン2を見たと言われる」「最もヒットしたクリスマス映画に出演できて光栄だ」とアピールしたと伝えられている。なお作中には、トランプ氏が39歳で再開発を手がけ、”成功させた”セントラルパークのスケート場「ウォルマンリンク」も、ロケ地として登場する。

▼出演シーンはわずか10秒ほどだが、赤いネクタイにカナリアカラーのヘアーは当時も健在。