史上最高齢で最高司令官に就任したトランプ大統領。最近やけに“来世”が気がかりなようだ。
6日に開かれたホワイトハウスの記者会見で、建国250周年に向けた「祈祷イニシアチブ」について問われたトランプは、神や信仰について踏み込んだ発言を行った。
「われわれは様々な信仰や宗教とともにある。私は長い間、国に宗教も信仰も神もなければ、良い国になるのは非常に難しいと感じてきた」と述べたうえで、こう続けた。
「善良であることに理由はないが、私は善良でありたいと思う。次の段階に進むために、神に自分が善良であることを証明したいから」
この「次の段階」という言葉に、SNS上では一斉に反応が巻き起こった。
「年配の人が急に信心深くなって、毎週教会に通い始めるのを“期末試験の詰め込み勉強”と呼ぶ」と皮肉る声があがれば、「彼は非常に病んでいる。そしてもう手遅れだ」「性的暴行、嘘、人を害虫呼ばわり、複数の妻への不倫、憎悪の助長、強欲、暴食、重犯罪の遂行――それが良い人のすることか」と、容赦ない非難が続いた。「敬虔さごっこだ」と表面的な信仰心を指摘する意見も目立った。
さらに批判は、「有罪判決を受けた子どもの性的人身売買犯を見逃そうとしているのに、彼の道徳的ふりは真剣に受け取れない」といった、政府のエプスタイン事件資料の取り扱いやギレーヌ・マクスウェルへの対応にも及んだ。
故ジェフリー・エプスタインの元交際相手であるマクスウェルは、エプスタインのために未成年少女を誘い込み、搾取した罪で有罪となり、20年の懲役刑に服している。この日、マクスウェル受刑者の上訴が最高裁によって棄却されたとの報道があったが、会見中にこの件について問われたトランプは、彼女の恩赦を「検討する」と答えていた。
トランプが“あの世”について言及するのは、今回が初めてではない。8月のフォックスニュースのインタビューでも「できれば天国に行きたいと思っている。あまり良くないと聞いているんだ。トーテムポールの一番下だと」と語っており、健康不安説と相まってさまざまな憶測を呼んでいた。