8月30日、ヴァージニア州のゴルフ場に姿を現して“死亡説”に終止符を打ったトランプ大統領。安否が確認された翌日もゴルフに興じる姿が報じられるなど、ゴルフ熱は一向に冷める気配がない。
米ニュースサイト「デイリービースト」によると、トランプは1月の就任以来223日のうち56日をゴルフに費やしている。およそ4日に1回のペースで、在任期間の25%にあたる。8月は土日すべてを首都郊外やニュージャージーの自分のゴルフ場で過ごしたという。
そのコストは桁違いだ。政府監査院(GAO)は、トランプが前任期中に行ったわずか4回のゴルフ旅行に計1,360万ドル(約20億円)がかかったと推計。エアフォースワンの運航、大統領車列の移動、シークレットサービスの警備費用が積み上がり、1回あたり約340万ドル(約5億円)にのぼる。ゴルフ場の立地によって差はあるものの、専門サイト「didtrumpgolftoday.com」は、今期だけですでに7,840万ドル(約115億円)の税金が費やされていると試算している。
ネット上では怒りの声が相次ぐ。
あるユーザーは記事のコメント欄で「トランプの頻繁なゴルフにかかる費用を考えるたびに、血が煮えくり返る。大統領が休息を取るのは構わないが、ここまでやり過ぎるのは問題だ」と投稿。
さらに、「オバマの時はゴルフを批判していたくせに、今や自分ははるかに多くゴルフをしている。トランプの二枚舌が明らかだ」という声や、スタッフや護衛の宿泊費をで自らのビジネスを儲けさせているのではとの疑惑の投稿も見られる。
「シークレットサービスやスタッフ全員のために、非常に高額な部屋を自分のホテルやリゾートで予約している。そこから何百万ドルも稼いでいるんだ」
「通常の料金の倍額を請求し、その金はすべて彼の銀行口座に直結している」
一方で、「むしろオフィスにいる時間が減れば、これ以上愚かなことをしないから良い」と皮肉る声もあるなど、納税者の怒りがふつふつと高まる中で、さまざまな反応が飛び交っている。