トランプ大統領「犯罪者は向こう側だ」 、友人ロジャー・ストーンを減刑。

トランプ大統領は10日、長年の友人で、2016年大統領選で一時、トランプ陣営のアドバイザーを務めたロジャー・ストーン被告について、禁錮刑の免除を決定した。

マクナニー大統領報道官は声明で、トランプ大統領が「不当な刑を減じる恩赦に署名した」と発表。ストーン被告は「左派とメディアの仲間がトランプ大統領を傷つけようと、何年も続けたロシアのデマの犠牲者だ」と述べた。

ストーン被告は、ウィキリークスによる民主党メール暴露への関わりについて、議会へ虚偽の証言を行なったほか、関係者に偽証するよう働きかけたとして、今年2月に有罪判決を受け、禁錮40カ月の刑を言い渡された。収監を4日後に控えていた。

マクナニー氏は声明の冒頭「(ロシアとの)共謀は、2016年の選挙結果を受け入れられない党員の空想」「共謀の妄想は、終わりのない、ばかげた捜査を生み出した。納税者の多大な負担で、ありもしない証拠を調査した」と、ロシア捜査に言及。ストーン被告の起訴について「魔女狩りが実を結ばないことがわかったため、特別検察官は、手続きベースの起訴をするという手段に出た」「欲求不満と悪意の産物」など批判を繰り返した。「不当な訴追、逮捕、裁判を取り巻くひどい事実と状況を考慮し、大統領は彼の刑を減じることを決定した」と説明し、「ロジャー・ストーンはすでに大きな苦しみを受けた。同ケースの他の人々と同様、非常に不当に扱われた。ロジャー・ストーンは今、自由の身だ」と述べた。

ABCニュースによると、ストーン被告は自宅の外で記者に「たった数分前に、合衆国の大統領から大変慈悲深い電話を受けた。大統領は、彼が完全な減刑と呼ぶ、私の刑を減じる大統領の恩赦権限を行使する決定をしたと話された」と語った。また「恩赦状はまだ見ていないが、減刑の条件では、有罪判決に関して私が提出した2件の上訴を進めることができる」と語った。

ストーン被告は4月、ワシントンD.Cの上訴裁判所に、判決に対する不服を申し立てをしていた。

減刑措置について、下院情報特別委員会のアダム・シフ委員長(民主党)は、法の支配を損なうものだと非難した。シフ議員は「この減刑により、トランプ氏は2つの司法制度があること明らかにした。一つは彼の犯罪者の友人のためのもの、もう一つはそれ以外すべての人のためのものだ」と述べ、「ドナルド・トランプ、ウィリアム・バー、彼らを可能たらしめるすべての者たちは、法の支配に深刻な脅威をもたらす」と語った。

トランプ大統領の弾劾裁判で、共和党で唯一有罪表を投じたミット・ロムニー上院議員は「前代未聞の、歴史的な腐敗だ」と非難した。

一方、トランプ大統領は11日、ツイッターで「ロジャー・ストーンは、決して行われるべきではなかった違法な魔女狩りの標的にされた。」と決定を擁護。「犯罪者は、我が選挙キャンペーンにスパイ行為をしたバイデンとオバマを含む、向こう側だ。見つかっている!」と投稿した。