バイデン大統領がトランプ信者らを厳しく非難したに翌日、トランプ前大統領は、自身のTruth Socialのアカウントを更新し、支持者らに向けて、バイデン氏は「正気を失っているか、末期の認知症に違いない」としつつ、脅しのために軍事力を使用する可能性があるとなどと警告を投稿した。

バイデン氏は1日のプライムタイムに、フィラデルフィアにある「独立記念館」前で、「国家の魂をかけた戦い」と題した演説を行った。この中で、「ドナルド・トランプとMAGA共和党員は、国家の基盤そのものを脅かす過激主義を代表している」と主張。すべての共和党員がMAGAではないとする一方で、「今日の共和党は、ドナルド・トランプとMAGA共和党員に支配され、動かされ、脅されている」と語った。

「(MAGA共和党員は)憲法を敬わず、法の秩序を信じていない。人々の意思を尊重していない」とし、「アメリカに選択の自由やプライバシーの権利、避妊の権利、愛する人と結婚する権利がなかった時代に、後退せようと決意している」と非難。「独裁リーダーを助長し、政治暴力を煽っている」としたほか、前回大統領選で平和的な権力委譲を阻止しようとして失敗したことを、2022年と2024年の準備と考えていると語った。「MAGA共和党員によって民主主義が破壊されないよう、われわれは米国の民主主義を救うため、より強く、決意を固くし、力を尽くさなければならない」と呼びかけた。

トランプ氏は演説を聞いたとみられ、Truth Socialの投稿では、「みっともない、怒りのこもったスピーチ」と皮肉を述べつつ、「彼は軍事力の使用の可能性を含め、アメリカを脅かした」と主張。「正気を失っているか、末期の認知症に違いない」と悪口を繰り広げた。軍事力の使用が何を指したものか不明だが、演説をするバイデン氏の背後には、海兵隊員2名が配置されていた。

トランプ氏は別の投稿では、バイデン氏はMAGAを理解しておらず、「誰かがゆっくりと教えてやるべきだ」と主張。「Make America Great Againを望まないのであれば、アメリカ合衆国を代表するべきではない」と反論した。

バイデン氏の演説は、中間選挙本番を2ヶ月後に控える中で行われた。大半の予想では、共和党が下院を奪還する可能性が高いとみられているが、民主党は、共和党とトランプ氏、過激主義との関連といった否定的な側面を有権者にアピールすることで一矢報いようとしている。両党が最重要視する接戦州で行ったバイデン氏の演説も、共和党と過激主義のつながり、民主主義に対する脅威といった内容を印象付ける内容となった。