全米オープンテニス 大麻の匂いにブチギレ、唾はいたキリオス選手に罰金100万円

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全米オープンテニスの試合中、コートで唾をはいたニック・キリオス選手(オーストラリア)に、7,500ドル(約105万円)の罰金が科せられた

1日に行われた男子シングルス2回戦で、ベンジャビン・ボンジ選手(フランス)と対戦したキリオス選手は、第2セットの途中で、客席からマリファナの匂いがするとして、審判に注意するよう求めた。

その後、怒りはエスカレート。次のセットでは、コートで唾をはいた上、コーチや恋人のコスティーン・ハツィら自身のチームに向かって「私をサポートするつもりがないなら家に帰れ」など、Fワードを交えて暴言を浴びせ、審判から警告を受けた。

テレビの解説者からも「ひどい考え」「あまりにも無礼な行為」だと非難する声が上がった。

オーストラリア出身で、元プロテニスプレーヤーのトッド・ウッドブリッジ氏はAustralia’s Channel 9で、キリオス選手の行為は「助けにならないどころか、健全ではない」と非難。チームは、コート上での出来事とは「無関係だ」と述べ、もし彼が不満をぶつけ続けるなら、コーチらは「立ち去るべきだ」と主張した。

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試合後の記者会見で、キリオス選手は「食べ物なら不平は言わない。F***ing マリファナだ」と怒りの原因に言及し、自身は「重度の喘息」を患っていると説明した。コートを走って息を切らしている合間に「吸いこみたくないものの一つだ」と語った。

この試合でキリオス選手は、ボンジ選手を7-6 (7-3) 6-4 4-6 6-4で下し、3回戦へと進出。次回は、J.Jウルフ選手(アメリカ)と対戦する。

なおキリオス選手は6月に開催されたウィンブルドン選手権でも、観客に「見下された」と感じ、唾を吐き、批判を浴びていた。この大会では決勝戦まで進出し、ジョコビッチ選手に敗北を喫した。

ちなみにニューヨーク州では昨年3月、嗜好用マリファナの合法化法案が成立し、85グラムまでの分量を合法的に所持することが可能となったが、タバコ同様、スポーツ施設や公園など公共の場での喫煙は禁止されている。