トランプ氏 大統領権限行使の代わりにキム・カーダシアンに求めた見返りとは

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トランプ氏が大統領在職中の2018年、リアリティ番組のスターで実業家のキム・カーダシアン氏との面会後に終身刑を受けたテネシー州の女性に恩赦を与えたことはよく知られているが、カーダシアン氏はその後もさらなる恩赦を求めてトランプ氏と接触していたという。

Axiosが、14日発売のABCニュースの記者ジョナサン・カール氏の新著「Tired of Winning」の内容をもとに伝えたところによると、トランプ氏は任期終了間際、カーダシアン氏との会話で、減刑の要望を聞いた上で「交換条件」をストレートに伝えたという。

トランプ氏が提示した条件は、減刑を与える代わりに、カーダシアン氏にセレブとのつながりを利用して友人のフットボール選手たちにホワイトハウスを訪問させるというものだった。

カーダシアン氏は「不当な刑に服していると信じる人々に正義をもたらすなら小さな代償」であると考え、NFLプレイヤーたちに協力を求めたが、いずれも断られたという。

カール氏によると、トランプ氏は大統領としての最後の2週間、「あまりにも有害」な存在となり「誰も近づこうとしない」孤立した状態だった。

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2人のやりとりはこれで終わらない。

トランプ氏がホワイトハウスを去った数ヶ月後、カーダシアン氏は前大統領から恩赦の嘆願に関する支持を得ようと、再びマール・ア・ラーゴのトランプチームに接触した。

トランプ氏からすぐに折り返しの連絡が入ったが、「絶対無理」と一蹴されたという。

トランプ氏は電話で、カーダシアン氏がバイデン大統領に投票したと主張し、いまさら頼み事に来たのかと批判。二言三言告げた後、電話を切ってしまっという。

カーダシアン氏はどちらに投票したかを公表していないが、バイデン氏の当選が確定した後、ツイッターにバイデン・ハリスコンビの写真にハートをつけて投稿していた。

この報道に、トランプ氏の広報担当は、カール氏を「不名誉で才能のない」「冠番組を持てない一介の記者」と皮肉を交え、「書かれた内容はすでに徹底的に誤りが暴かれている」と反論した。

ちなみにカーダシアン氏は、2019年にカリフォルニア州で弁護士を目指す計画を明らかにした。同州にはロースクールに通わずに資格取得を目指すプログラムがあり、カーダシアン氏は要件を満たすため、弁護士事務所で見習いをしている。2025年2月に弁護士試験を受ける予定だという。