米人気ティックトッカー ドバイのレンタカー従業員に「大声」で刑事告訴される。専門家はよくあるゆすりと非難

70

TikTokユーザー「Sassyy Truckerr」の名で活動する米国人女性が、ドバイでレンタカーの従業員に大声を上げたことで刑事告訴され、米国に戻れなくなっているという。専門家はよくあるゆすりの手口だとして、米政府に介入を呼びかけている。

問題に直面しているのはテキサス出身のティエラ・アレンさん(29歳)。外国人がドバイで不当に拘束される問題などに取り組む組織「Detained in Dubai」によると、アレンさんはレンタカーで移動中に交通事故に遭遇した。幸いアレンさんと運転していた友人に怪我はなかったが、車を所持品とともに没収された。所持品にはクレジットカード、デビットカード、携帯電話が含まれていた。

翌日に所持品を回収しようとオフィスを訪れると、マネージャーが「無礼で意地悪な態度」をとった挙句、オフィスの外まで追ってきたという。恐怖を感じてやめるように告げると、マネージャーは警察を呼び、「叫んだ」ことを理由に刑事告訴した。

医療上の緊急事態で米国に戻らなければならないと訴えたものの認められなかった。アレンさんは、パスポートを没収され、「警察が私を起訴するかどうか判断するまで何か月も留置される可能性があり、起訴されれば刑務所に行く可能性があることが今わかった!」と行末を案じている。

「Detained in Dubai」の代表、ラダ・スターリング氏は、「レンタカー業者がよく使うゆすりの手口」だと指摘。「レンタカーエージェントは、ビジターに対して、金を払えば取り下げること約束して刑事訴訟を起こすことで悪名高い」といい、数週間前にも告訴を取り下げさせるために2万ドル近くを支払った米国人のケースがあったという。さらに、過去には「警察が特定の企業から報告を受けることに慣れており、収益の一部を受け取っている」疑いのあるケースもあったとし、「ドバイの警察の汚職は過去10年にわたってクルーズアップされてきたにもかかわらず、問題を取り締まるための措置はほとんどなされていない」と非難した。

Advertisement

現在、シーラ・ジャクソン・リー下院議員(テキサス 民主党)とテッド・クルーズ上院議員(テキサス 共和党)に連絡し、国務省と協力してアレンさんを帰国させるよう働きかけを行なっている。

スターリング氏によると、「大声」で有罪を受けると、高額な法的費用と長期間の禁錮、国外退去に処されるを可能性がある。さらに民事で提訴されれば、判決の支払いをするまで国外に出ることを許可されない可能性があるという。

アレンさんはトラック運転手で、18万フォロワーを抱えるTikTokアカウントに、ライフスタイルをたびたび紹介していた。男性ばかりの業界に風穴を開ける存在として、CNNで取り上げられたこともあった。

5ヶ月前にYouTubeに投稿した動画で、ドバイ入りした様子を紹介していた。「新しい冒険と新たなお金を求めてドバイに引っ越した」と述べ、友人らと連日ビーチに繰り出す様子を投稿していた。