ティファニー NY5番街旗艦店を改装で一時閉鎖。仮店舗オープン

949

ティファニーは13日、5番街と57ストリートのコーナーにある旗艦店を改装のため閉鎖すると同時に、東側に隣接する建物に一時的な店舗「The Tiffany Flagship Next Door」(6 East 57th)をオープンした。旗艦店の全体的な改装は1940年の開店以来初めてだという。

代替店舗は以前ナイキが営業していた建物で、旗艦店の建物と同様、トランプ・オーガニゼーションが所有している。販売階は4フロアで、すべてのティファニーコレクションを展示、販売する。なお、観光客にも人気のThe Blue Box Cafeは改装の間閉鎖する。

発表によると、一階ではティファニーT、ティファニー・ペーパーフラワー、ティファニー・ビクトリア、ティファニー・キー、ティファニー・ハードウエアといったアイコニックなコレンクションを販売。2階でメンズコレクションを販売する。3階はLOVE&エンゲージメント、4階はホーム&アクセサリーのフロアとなっている。各界にプライベートの販売個室があるほか、旗艦店と同様のサービスを提供するVIPサロンも設けられている。

ニューヨークタイムズによると、11万4,179点に上る宝飾品を日曜日の夜に移動したという。移動に際しては、盗難を警戒し、30人の警備員を配置。警察官が建物外で警戒にあたった。従業員は移動について口外しないよう指示されたほか、SNSに移動を示すようなメッセージや写真を投稿しないよう求められたという。

改装の完了は2021年後半を予定している。

Advertisement

同社は改装費用について明かしていないが、ニューヨークポスト紙は2億5,000万ドル程度と報じている。同社は昨年11月、仏高級ブランド複合企業「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」(LVMH)に162億ドル(1兆7,650万円)で売却することに合意している。