エアタグで盗難車を追跡、所有者が犯人射殺

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テキサス州サンアントニオで先月29日、トラックを盗まれた男性が、アップルのAirTag(エアタグ)を使って自ら犯人をつきとめ、射殺する事件があった。

地元メディアFOX 7によると、午後1時ごろ、自宅に停車していたトラックが盗まれたと警察に通報が入った。所有者の男性は、エアタグでトラックを追跡し、自宅から約32キロ離れたショッピングセンターで発見。この時点で再度警察に連絡したが、警官が到着するのを待たず、銃で車内にいた男性を撃って殺害した。

現場では、銃弾が散らばり、窓が吹き飛ばされた2台の車が発見された。警察は現在、男性が武器を所持していたかどうかなどについて、調べをすすめている。発砲した男性が起訴されるかどうかは、今後の調査に委ねられている。

ベア郡の検視局は1日、射殺された男性は44歳で、頭部を撃たれたことにより、死亡したと発表。死因を殺人と断定した。

サンアントニオ警察は、今回の事件を例に、被害者が犯人に直面するのは「決して安全ではない」と警告。車が盗まれたとしても「自ら対処しないよう」求めている。

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これに対し、ネットでは皮肉や反発の声が上がっている。「残念ながら、警察はその車が売却される前に見つけることはできないだろう」「警察や検察がしっかり仕事をしていれば、みな自ら行動しようとは思わない」「警官の数が削減されたり、権力の行使を恐れたりしているときに、なぜ自ら事にあたってはならないのか」といった意見のほか、「車を盗んでいなかったら、彼は死ぬこともなかった」など、射殺した男性を擁護するコメントが投稿されている。