日曜報道番組は引き続き、トランプ氏「国に帰れ」ツイート、集会コールに集中

日曜朝の各社の報道番組では、民主党の4人の女性議員に対するトランプ大統領の差別的な言動を巡って、様々な議論が交わされた。

トランプ大統領は14日、「政府が完全に失敗している国からきた進歩派の民主党議員」は、「国に帰って、修復を助けたらどうか」とツイートした。発言は、アレキサンドリア・オカシオ・コルテス議員とイルハン・オマール議員、ラシダ・トリーブ議員、アヤナ・プレスリー議員に対するもの。4人は昨年初当選を果たした新人かつ非白人の女性議員で、ソマリア難民として米国に来たオマール議員を除いて、3人は米国で生まれている。

ツイートの直後から民主党指導部は人種差別だと厳しく非難。2日後には、下院でコメントに対する非難決議が可決した。しかし、トランプ大統領は翌日の選挙集会で、再び4人に対する非難を展開し、嫌いならば帰ればよいとの発言を繰り返した。途中、会場から「Send Her Back(送り返せ)」のコールが湧き上がる場面があった。

FOXニュース・サンデーに出演した、大統領補佐官でスピーチライターのスティーブン・ミラー氏は、大統領を人種差別主義者だとする非難に対し、単に反対意見を沈黙させようとする民主党の試みだと反論した。

「”人種差別主義者”の用語は、彼らが聞きたくない、同意しない人々を抑圧して、罰し、黙らせようとするために民主党がよく使うレッテルになっている。」と述べ、「人種偏見のない社会にしたいならば、移民政策を批判したり、人々の見解を批判したり、出身地を訪ねても、それは人種的なものと考えることはできないことだ」と語った。司会のクリス・ウォレース氏から「それならば、出身地に帰れと言ってもいいのか」と問われると、ミラー氏は、選挙集会の掛け声について、トランプ大統領は賛成していないことを明らかにしている、と語った。

ディック・チェイニー元副大統領の長女リズ・チェイニー下院議員(共和党)は、CBSのFACE THE NATIONで、集会の掛け声は「不適切」としながらも、人種や性別、宗教とは関係ないと述べ、「これらの下院議員は、根本的に国家にとって危険な政策を信じている。共和党として、我々はこれらと戦うつもりだ」と語った。

一方、2020年大統領選の候補者の1人であるコーリー・ブッカー上院議員(民主党)はCBSとCNNに出演。トランプ大統領は人種差別主義者よりも質が悪いとし、「人種差別的な攻撃や言葉を、国家を分断する武器として、政治的な利益のために使用している」と述べた。

下院情報特別委員会のアダム・シフ委員長はFace The Nationで、「悲劇的なことに、大統領は人種差別が良い政治だと心に決めている」と、人種差別を政治利用していると考えを述べた。

米下院監視・政府改革委員会のイライジャ・カミングス委員長はABCのThis Weekで、ツイートは間違いなく人種差別だと非難。1960年代に黒人と白人のプールを統合しようとした際に、暴力を受け、「家に帰れ、ここにお前の居場所はない」など、同様の罵声を受けたと語った。「同様の体験をした有色人種は私だけではなく、トランプ大統領がしていることは、50年以上前に抱いた感情を蘇らせる。とても心痛いことだ」と、政治状況を公民権運動の時代になぞらえた。

トランプ大統領は同日朝、「4人の下院議員は、我々の国家を愛することができないと考えている。アメリカに対して謝罪するべきだ」とツイート。攻撃的な言動を止めない姿勢を示した。