ネスレ 米スターバックスと商品販売で事業提携

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スイスの食品大手ネスレ(Nestlé)は、米スターバックス(Seattle’s)のパッケージ商品、コーヒーやティバーナ(Teavana)茶などの販売権を71.5億ドル(7,800億円)で取得することで合意に達したと発表した。

販売権には、スターバックスブランドの他、シアトルズ・ベスト・コーヒー(Seattle’s Best Coffee)、スターバックス・リザーブ(Starbucks Reserve)、ティーバナ(Teavana)、インスタント製品のスターバックスVIA(Starbucks VIA)、トレファツィオーネ・イタリア(Torrefazione Italia)ほか、食料品店や、中国を含む他の小売り店で販売する商品も含まれる。また、ネスレが販売するネスプレッソマシンでもスターバックスブランドの製品が販売される。

ネスカフェやネスプレッソのブランドを所有するネスレは、スターバックス商品の販売権取得により、世界で最も大きなコーヒー企業としての地位を獲得することとなる。同社は、昨年テキサスを拠点とするカメレオン・コールドブリュー(Chameleon Cold-Brew)を買収したほか、カリフォルニアのブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)の過半数以上の株式を取得している。同社は、近年オーガニックでサステーナブルなど環境に配慮した製品を扱う会社との提携や買収を進めている。

一方、スターバックスは、ネスレの持つ世界的な流通網を活用することで、中国等のビジネスを拡大しながら、米国のカフェビジネスの業績改善に注力することができる。

提携には、政府当局の承認が必要となり、許可された場合には、正式な提携が完了する。

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