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スパイク・リー監督 9/11陰謀論を支持?

先週から配信がスタートしたHBOの新ドキュメンタリーシリーズ「NYC エピセンター 9/11→2021½」について、スパイク・リー監督は25日、HBOを通じた声明で「編集室に戻り、第8章と最終章を見直している。最終カットを見るまでどうか判断を待ってほしい」と再編集を検討していることを明らかにした。

同作品は4エピソードから成るドキュメンタリーで、200人以上のニューヨーカーの証言とアーカイブ映像によって、20年前に起きた米同時多発テロ事件と昨年のパンデミック、ブラックライブズマターのムーブメントを振り返る内容。

再編集を検討しているのは、9月11日より公開を予定している同時多発テロ事件に関するパート。ニューヨークタイムズによると、最終章ではツインタワーの倒壊に関する説明に多くの時間が充てられているという。

爆破解体で建物が倒壊したと主張する陰謀論者のリチャード・ゲイジ(Richard Gage)氏が設立した団体「Architects and Engineers for 9/11 Truth」へのインタビューと、200人の科学者とともに倒壊原因の調査を実施した米国国立標準技術研究所の科学者シャム・スンダル(Shyam Sunder)氏、連邦緊急事態管理庁のロナルド・ハンバーガー(Ronald Hamburger)氏らへのインタビューが収録されていた。

公式発表に疑問?

リー監督は、見直しの理由について明らかにしていないが、試写に参加した批評家からは、陰謀論者と科学者による調査の扱い方に非難が寄せられていた。
slateのシニアエディターJeremy Stahl氏は、「団体が主張する陰謀論は、既に何千回と虚偽であることが証明されている」として、「ファウチ博士とワクチン懐疑派、サイモン・ヴィーゼンタール・センターとホロコースト否認論者を併置するようなもの」と批判した。

リー監督自身は、政府の調査に疑問を感じているようだ。ニューヨークタイムズのインタビューで、火災が原因と結論付けられた7ワールドトレードセンターの倒壊に関して「鉄を溶かすほどの熱に達していなかった」と述べたほか、他のビルの爆破解体と同様に見えるなど、陰謀論を支持するような発言した。
ドキュメンタリーの公開で「議会が9/11に関する公聴会を開催することを願う」述べたほか、視聴者の「知性を尊重する」として、「情報を見て、自ら判断を下してほしい」と語った。

なおDeadlineは、再編集に関して、倒壊に関する陰謀論を含む「30分間を削除した」と報じている。

▼ 「NYC Epicenters 9/11–2021½」予告編

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