プーチン大統領 数ヶ月以内に「職務不能」に、元英スパイ

イギリスの情報機関MI6の元エージェントで「スティール文書」の作成者として知られる、クリストファー・スティール氏は、BBCのラジオ番組「World at One」で、プーチン大統領が数ヶ月以内に政権を離れる可能性があるとの見方を示した。英紙ミラーが伝えた。

スティール氏は「彼(プーチン氏)が今から3~6ヶ月以上、政権にとどまっているとは思わない」と話し、「第一に健康が悪化している兆候があり、それが要因だ」と考えを語った。

さらに「CIAやその他、独自の情報筋が話している内容が本当だとすれば、この数ヶ月で職務不能に陥る可能性もある」と説明。「ロシアは、指導者が国民によって恐れられなければならないという”ストロングマン・レジーム”だから、指導者が医学的に不能になれば、彼に反対する動きが起きるのは確実だ」と、クーデターが起きる可能性にも言及した。

プーチン氏の健康状態については、侵攻開始以来さまざまな憶測が飛び交っている。これまで、血液のがん(News Lines Magazine)や甲状腺がん(Proekt)、認知症やパーキンソン病(The Sun)のほか、既に手術を済ませた(General SVR)との情報も流れている。先月末、米政権内で、プーチン氏が4月に「進行がん」の治療を受けたとする分析が示されたと伝えられた。

生電話テレビショーを見送り

先日は、プーチン氏が、就任以来毎年欠かさず行ってきた生放送番組の実施を延期したと報じられた。

番組は、ホットラインに寄せられた国民の質問や要望にプーチン氏がマラソン形式で答えるというもので、2000年の大統領就任以来、実施が見送られたのはわずか2回だという。

例年数十万件の質問が寄せられ、プーチン氏が70件ほどに回答するという。大統領のリーダーシップや解決力をアピールする番組だが、生放送という性格からプーチン氏に不都合な質問がスクリーンに映り込んでしまうこともある。

アルジャジーラは、2017年の番組放送中に「バイバイ、ウラジーミルのくそったれ」「台本に用意された質問を国民が信じると思う?」「いつ辞めるの」といったメッセージがあり、プーチン氏に嫌気を感じる国民が一定数いることのあらわれと報じていた。

延期の理由は明らかにされていない。延期の数日前、番組は「近い将来」に開催されると発表されており、時期的には、6月18日のサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムの閉会後まもなくだと見られていた。

英紙SUNは、延期理由について、開始から100日以上が経過したウクライナ侵攻をめぐる敵対的な”尋問”を受けるのを恐れたか、もしくは、健康問題が続いている可能性があると指摘。3~4時間におよぶ放送に耐えらるかを不安視されたのかもしれないとしている。