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NY市デリで大学生が撃たれ重体、肩がぶつかりトラブルに

クイーンズのジャマイカにあるデリで、ニューヨーク州立大学バッファロー校の学生が腹部を撃たれ、重体となった事件で、ニューヨーク市警察は29日、ジェフリー・サーストン容疑者を拘束したと発表した。

事件があったのは27日午後4時30分ころ。きっかけは、肩がぶつかったことだった。

ニューヨーク市警察が公開した監視カメラの映像では、デリ「136 Deli & Grill」で、被害者のマラチ・キャスパースさん(20)が、店の奥に向かう際、立ち止まっていサーストン容疑者と肩がぶつかる様子が映っている。ぶつかったはずみで携帯電話を落としたサーストン容疑者は、通り過ぎようとするキャスパースさんを呼び止めた。続くシーンでは、サーストン容疑者がキャスパースさんの顔面を殴打。キャスパースさんが店外に逃げるサーストン容疑者につかみかかり、2人は路上でもみあいとなった。次のシーンでは、サーストン容疑者が隠し持っていた拳銃を取り出し、キャスパースさんに至近距離から発砲する様子が撮影されている。

ニューヨークデイリーニュースによると、キャスパースさんは、大学のアメフトチームの元ディフェンシブエンドだった。フラッシング高校から大学チームにリクルートされ、1シーズンプレーした。しかし怪我により引退を余儀なくされたという。大学には現在も在籍しているが、パンデミックで大学が閉鎖されたことから、家に戻り宅配関連の仕事をしていた。

キャスパースさんは、ジャマイカ病院に搬送された。関係者は、重体だが、一命を取りとめるだろうと同紙に語っている。

サーストン容疑者について、捜査関係者は、暴行事件の経歴がある前科者だと述べている。2011年にスクールバスで喧嘩をして逮捕されたほか、3月には元ガールフレンドの家に押し入る事件を起こしていた。押し入り事件では、地下の窓から侵入。ナイフを振り回し、元恋人を脅迫したという。さらに同日、自分の母親を攻撃し、後に器物損壊罪で起訴されていた。47歳の母親と口論になったサーストン容疑者は、母親をつかんでドアに打ち付けたと裁判記録にあるという。

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