生還すれば自由、ロシアで囚人の戦闘参加者募集か

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ウクライナ侵攻から4カ月以上が経つなか、ロシアでは、受刑者を前線に送り込むための募集活動を行なっているという。

Metroがロシアの独立報道機関iStoriesの報道を元に伝えたところでは、勧誘活動を行っているのはプーチン大統領とつながりのある民間軍事組織「ワグナー・グループ」で、6カ月間の任務を終え、無事に生還した場合、20万ルーブル(43万円)と自由を約束するとしている。

囚人の家族らの話によると、リクルーターはサンクトペテルブルクとレニングラードの刑務所に姿を見せたほか、ニジニ・ノヴゴロドの刑務所から自ら連絡して選ばれた者もいるという。

以前は応募条件を軍事経験者に絞っていたが、現在は服役20年未満の受刑者に緩めたという。ある刑務所では200人が応募し、40人が選ばれた。

ある受刑者の親族の話によると、サンクトペテルブルクの刑務所「Yablonevka」では、「検査官」と称した人物らがやってきて、受刑者に対して、祖国を守るよう頼むなどと話し、「ナチスを見つけるのは非常に困難だ。よく準備している」と述べたという。任務について「君は最前線に赴いて、ナチスを見つけるのを手伝う。全員が戻って来れない理由はこれだ」と危険を説明。死亡した場合、遺族に500万ルーブル(1,000万円)を約束するとも話したという。

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検査官は最初、生還率を20%と説明したが、後に「ほとんど誰も戻ってこない」と明かしたという。

これとは別に、国外に亡命したロシアの反汚職活動家ウラジーミル・オセチキン氏は、ロシア連邦保安庁(FSB)が現在、Yablonevkaで「ドンバス地方のためのボランティアを募集している」と指摘している。受刑者らは、文書もバッジも与えられず、遺体は親族の元に戻ることはないと説明を受けており、採用されると直ちに連れ去られるという。