「国籍を奪いたい?じゃあやってみな、スプレー日焼けのジョフリー王」
13日、コメディアンで女優のロージー・オドネルがインスタグラムで火を吹いた。相手は長年の因縁相手ドナルド・トランプ大統領だ。
事の発端は前日。トランプはTruth Socialで、オドネルを国を害する存在と決めつけ、「国籍剥奪を真剣に検討している」と威圧。「彼女は人類にとって脅威であり、素晴らしい国アイルランドに留まるべきだ。もし彼らが望むのなら」と言い放った。(オドネルは、大統領就任式の直前にアイルランドに移住した。)
これに対しオドネルは、ジェフリー・エプスタインと並ぶトランプの写真を投稿しつつ、詩のような文章で応戦。
「やあ、ドナルド。また動揺してる?
18年経った今も、私はあなたの崩壊しかけた脳内で無償で暮らしている。
あなたは私を人類の脅威と呼ぶけれど――私はあなたが恐れるすべて。騒々しい女、クィアな女、真実を語る母親。あなたが国を焼き払う前に国を出て行ったアメリカ人。
あなたは壁を築く。私は自閉症の子のために、まだ良識が残る国で人生を築く〜〜」
そして最後に、決定的な一撃。
「国籍を奪いたい?じゃあやってみな、スプレー日焼けのジョフリー王。私はあなたに黙らされるような存在じゃない。最初から、そうだったことは一度もない。」
ネット民の一部は、ジョフリー・パラシオン(※『ゲーム・オブ・スローンズ』の暴君)を用いた反撃に、「殿堂入り間違いなし」、「トランプKO」と盛り上がっている。
実はこの“ジョフリー呼ばわり”、的外れでもなんでもない。ドラマの基になった『氷と炎の歌』原作者のジョージ・R・R・マーティン自身が2018年にこう語っている。
「私は選挙運動中にもトランプはジョフリーに一番似ていると言っていた。二人は感情的な成熟度が同じだ。ジョフリーは自分が王だということを常に皆に思い出させたがる。それが自分に何でもできる力を与えると思っている。でも、私たちはウェスタロスのような絶対君主制ではなく、立憲共和制だ。それなのに、トランプはその意味が分かっていないようだ。彼は大統領職が何でもできる権力を与えてくれると思っている。だから、ジョフリーはトランプなんだ」。
二人の確執はかれこれ20年近く続いている。先週末、オドネルはTikTokで政権のテキサスの洪水対応を厳しく非難し、注目を集めた。
トランプ vs オドネル──
このバトル、まだまだシーズン継続中のようだ。