独立記念日パレード銃乱射事件 クリモ被告がこだわる謎の数字「47」とは?

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イリノイ州ハイランドパークの独立記念日パレードで起きた銃乱射事件に関し、レイク郡の州検事はロバート・ボビー・E・クリモ III(21)を7件の第一級殺人罪で起訴した。

事件では7人が死亡、少なくとも24人以上が負傷した。検察は今後、殺人未遂、加重暴行罪など、数十件の罪状が追加されるだろうとしている。6日に開かれた審問で、裁判官は、被告には公衆への「特定の現存する脅威」があるとして、保釈金なしの勾留を命じた。

レイク郡警察が公開したマグショット

この日、法廷の外で行われた会見で、レイク郡重大犯罪タスクフォースの報道官、クリス・コヴェリ氏は、クリモ被告は犯行後、ウィスコンシン州マディソンまで車を走らせ、車内に持っていた銃器で追加の犯行を真剣に考えていたと明らかにした。動機については「必ずしも明確ではなく、捜査官に何を話しているかについて、ここで話すつもりはない」としつつ、「しかしながら、彼は数字の47、または反対の74に、ある種の好みを抱いていた」と、数字と犯行の間になんらかの関係性がある可能性を示唆した。さらに「番号は明らかに彼が興味のあった音楽から来たものだ」と話した。

クオモ被告は「Awake the Rapper」という名で音楽活動をしており、スポティファイやYoutTubeなどで自身の楽曲を発表していた。右のこめかみに「47」のタトゥーを入れていたほか、メディアの取材に答えた叔父ポール氏は、クリモ被告の所有するシルバーのアキュラの側面には、「47」の数字が大きく描かれている明かした。さらにオンラインフォーラムで、ユーザー名「Awake47」を名乗り、投稿していたと伝えられている。

数字については、容疑者と発表された直後からオンラインで話題になっており、被告がトランプ大統領の選挙集会に参加していたことがあることから、「トランプ氏が47代大統領になるという保守派の希望に関係している」といった指摘や、シューティングゲーム「ヒットマン」の暗殺者「エージェント47」との関連(キャラクターに似せた服装の画像が出回っている)など、その意味合いを巡ってさまざまな説が飛び交っている。

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元FBIとCIAの専門家はCBSシカゴの取材に、「7月4日」を犯行日に選び、実行したと指摘する一方、白人至上主義者やネオナチ運動といったヘイトグループやテロ活動との関連を示すものではないと話している。