音楽フェスでまた事件。米人気ラッパーが刺され死亡

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18日にロサンゼルスで開催された野外フェスティバルで、ラッパーのドレイコー・ザ・ルーラー(Drakeo the Ruler)(28)が、刃物で刺され、死亡した。

TMZによると、午後8時半頃、エクスポジション・パーク(Exposition Park)で開催されていた「Once Upon a Time in LA」のバックステージで、喧嘩が発生した。捜査関係者は、同時刻に出演を予定していたドレイコーは、その場におり、口論の最中に刺されたと話している。

▼事件直後のエクスポジション・パーク。コンサートは打ち切りとなった。

当日は、スヌープ・ドッグや、アイス・キューブ、50セントなどの有名アーティストが、パフォーマンスを予定していたが、事件を受け、主催団体のライブ・ネーションは、イベントを途中で中止した。

口論の原因や凶器、容疑者の詳細については、明らかにされていない。

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CNNによると、ドレイコー(本名、ダレル・コールドウェルさん)は、ロサンゼルスを中心に活躍するラッパーで、2015年にリリースした「I am Mr. Mosely」で一躍脚光を浴びた。「Flu Flamming」に代表されるような「独特なスラングを使ったレイドバックなラップ」が特徴だという。

2018年に、24歳の男性の銃殺事件に関与したとして逮捕され、収監された。殺人罪については無罪評決が下されたが、司法取引により別の罪で有罪を認め、昨年釈放されていた。
収監中に製作したアルバム「Thank You for Using GTL」では、司法制度非難を展開している。

訃報を受け、今年「Talk To Me」でコラボレーションしたラッパーのドレイクは、インスタグラムのストーリーに追悼のメッセージを投稿。

ヘッドライナーを務める予定だったスヌープ・ドッグも、ドレイコーの死を悼みつつ、「ヒップホップ業界における平和」を呼びかけた。

観客が死亡する事故も

先月5日、テキサス州ヒューストンで行われた音楽祭「アストロワールド・フェスティバル」では、ラッパーのトラビス・スコットが登場した際、観客がステージに殺到。10人が死亡、300人以上が負傷する事件があった。