NFLペイトリオッツのオーナー売春容疑で起訴

885

今年スーパーボウルで優勝を果たしたNFLのニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のオーナー、ロバート・クラフト(Robert Kraft)氏(77)は22日、フロリダ州南部のジュピターで、売春に関する2つの容疑で起訴されたことが分かった。

地元警察の発表によると、国際的な人身売買の捜査に関連し、フロリダ州のマッサージパーラー「Orchids of Asia Day Spa」の強制捜索が行われた。パーラーは、売春宿として使用されており、ここで働いていた多くの女性は犠牲者とみなされている。
捜査は6ヶ月間行われており、これまでに200人が起訴されてきたが、逮捕者は一部にとどまる。
今回起訴されたのは25人で、クラフト氏はそのうちの1人。ニューヨークタイムズによると、同区域のビジネスマンも逮捕されており、人身売買や恐喝、マネーロンダリングの罪に問われている。

クラフト氏は、これまでに2回パーラーを訪れた。店内には、隠しカメラが仕込まれており、クラフト氏はそこで性行為に及んだとされている。警察は、全容疑者に関する証拠が存在すると述べた。
またクラフト氏は軽犯罪に問われており、逮捕令状が出される予定だと発表した。
警察は、マッサージ店の平均的な料金は、30分で59ドル(6,500円)、1時間79ドル(8,800円)だと述べた。

クラフト氏の広報担当者、(Stacey James)氏は声明で「クラフト氏が違法行為に関与した件に関しては、断固否定する。係争中につき、これ以上のコメントは差し控える。」と述べた。

NFLは、当局による調査については認識しており、進展を見守ると声明を発表した。

Advertisement

ペイトリオッツの黄金時代のオーナー

クラフト氏は1994年、ペイトリオッツを当時のNFL史上最高額の1億7200万ドルで買収。この年以来、ペオトリオッツのレギュラーシーズンとエキシビジョンゲームのチケットは全席完売となっている。ペイトリオッツは6度目の優勝を果たすなど、黄金時代を築きあげた。
ニューヨークタイムズによると、トランプ大統領とも親交があり、2017年には安倍首相と共にパームビーチの別荘マーラーゴ(Mar-a-Lago)でプライベートディナーを開催している。