実家に居候し続けた30歳息子を両親が提訴

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ニューヨーク州シラキュース(Syracuse)で、両親が、実家に10年近く居候を続けていた30歳の息子に対して、家を出るよう訴えを起こした。22日に開かれた裁判では、ニューヨーク州最高裁判所のドナルド・グリーンウッド(Donald Greenwood)判事は、息子に対してすぐに家を退去するよう判決を下した。

訴えられた息子のマイケル・ロトンド(Michael Rotondo)さんは、判決に対し「それは、ひどい!」と言い不快感をあらわにし、控訴する構えを見せている。
判事は、州の保護サービスに対して、今後両親の状態を確認するよう命じた。

8年間居候の息子

地元テレビ局WSYR-TVなどによると、ロトンドさんの両親、マークさんとクリスティーナさんは、少なくとも2018年2月2日以降、マイケルさんに何度も退去の通知を行い、仕事を探すよう促したり、引越し資金1,100ドル(約12万円)を手渡していた。
ロトンドさんはお金を受け取ったが、退去には十分な金額ではなく、遣い果たしてしまったという。通知から退去まで十分な時間が与えられておらず、6ヶ月間は必要だと主張した。
裁判所の資料によると、マイケルさんは、家計に貢献しておらず、家事を手伝うことはなかったという。

ウェブサイトビジネスを運営するマイケルさんは、職を失い8年前から実家暮らしをしている。現在実家のベッドルームに住んでおり、両親とは話をせず、家を出る準備は整っていないという。
家財は持ち出す予定だが、まだどこに行くか決めていないとWSYR-TVに語っている。

関連情報

米国では、実家暮らしのミレニアル世代がここ10年で上昇している。不動産情報サイトのジロー(Zillow)の分析によると、ミレニアル世代の22.5%(約1,200万人)が親と同居しており、2005年の13.5%から大幅に増えた。

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増える実家暮らし NYミレニアル世代の親同居率30%に