16日、ニューヨーク市は、パブリックライブラリー・カードの所有者を対象に、MoMAやメトロポリタン美術館、グッゲンハイムやホイットニーなど市内33箇所の美術館に、無料で入館することができる「カルチャーパス」(Culture Pass)のプログラムを開始した。
市議会議員のジミー・バン・ブラマー（Jimmy Van Bramer）氏は、「このプログラムは、美術館に訪れる際に、人々が直面するバリアを取り除いてくれるだろう」と文化・図書委員会を賞賛。「ライブラリーカードが、我々の文化的財産にアクセスできるためのパスとして使用できることを大変嬉しく思っている。」と述べた。同プログラムには3年間分の運営資金が確保されているという。
amNewYorkによると、プログラムの年間費用は、約200万ドル(約2.2億円)で、年間58,000件の発行を見込んでいる。財団の寄付にとって、大多数の入場料が賄われるという。
利用対象者は
ニューヨーク・パブリック・ライブラリー(マンハッタン、ブロンクス、スタテンアイランド、クイーンズ、ブルックリン)が発行するカード所持者が対象となる。
カードは、居住者、ニューヨーク州で固定資産税を収める人、通勤・通学者を対象に発行される。オンラインからでも申し込みが可能。
使い方
ライブラリーカード保持者は、カードIDを使って公式サイトより、日程と美術館を指定して予約する。
パスをダウンロードもしくはプリントアウトして、現在有効なIDと共に持参する。
＊パスは、その月の2ヶ月先まで予約可能。
＊13歳以上が対象
＊1年で、1箇所の美術館につき1枚のパスが予約可能
＊カードごとに2箇所まで予約可。
＊カルチャーパスは、ICNYC所持者のベネフィットである1年間のメンバーシップ会員とは異なり、1年のうち1施設につき1回限り入館することができる。
その他の良くある質問(英語)
参加美術館
ブルックリンミュージアムや、イントレピッド海上航空宇宙博物館、メトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館、ニューヨーク市博物館、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、クイーンズのノグチ美術館などニューヨーク33箇所の美術館への入館が可能。
ミュージアム一覧
Brooklyn Botanic Garden
Brooklyn Children’s Museum
Brooklyn Historical Society
Brooklyn Museum
Children’s Museum of Manhattan
Children’s Museum of the Arts
Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum
The Drawing Center
The Frick Collection
Historic Richmond Town
International Center of Photography
Intrepid Sea, Air & Space Museum
Jacques Marchais Museum of Tibetan Art
The Jewish Museum
Louis Armstrong House
The Metropolitan Museum of Art
The Morgan Library & Museum
Museum of Modern Art, MoMA PS1
Museum of Chinese in America
Museum of Jewish Heritage – A Living Memorial to the Holocaust
Museum of the City of New York
New York Transit Museum
Noguchi Museum
Queens Historical Society
Queens Museum
Rubin Museum of Art
SculptureCenter
Smithsonian National Museum of the American Indian
Society of Illustrators
Solomon R. Guggenheim Museum
Sugar Hill Children’s Museum
Wave Hill
Whitney Museum of American Art
カルチャーパス公式サイト：www.culturepass.nyc
関連情報
現在ライブラリーカード保持者には、ストリーミングプラットフォームKanopyで、3万タイトルの映画を無料で視聴することができる。