NZ銃乱射事件 容疑者 法廷で白人至上主義のジェスチャー

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ニュージーランドのクライストチャーチにある2箇所のモスクで発生した銃乱射事件で、16日、殺人容疑で起訴されたブレントン・ハリソン・タラント容疑者(28)が同地区の裁判所に出廷した。

Axiosによると、メディアのみが入室を許可され、裁判官は顔にモザイクをかけるよう命令したという。タラント容疑者は手錠をかけられ、裸足姿で2名の警察とともに入廷した。廷内では、一言も発することはなかったが、笑みを浮かべていたという。映像では、裁判官が話をする間、白人至上主義者らが度々使用するOKサインをする姿を確認することができる。

タラント容疑者は保釈請求をしておらず、次回出廷の4月5日まで拘留される。

なぜOKサインは白人至上主義なのか

lifehackerによると、2015年頃からトランプ支持者の間で、OKサインをした写真が投稿されるようになった。

元ブライトバートの編集者で、オルタナ右翼の論客として知られるミロ・イアノポウロス(Milo Yiannopoulos)氏や、トランプ支持のツイッターアカウントを運営していたPizza Party Benらがサインを使用したほか、オルタナ右翼の指導者、リチャード・B・スペンサー氏は、2016年大統領選でトランプ氏が勝利した夜、トランプホテルの前でOKサインをした画像をツイッターに投稿している。

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一方、2017年2月、インターネット掲示板の4chanの匿名投稿で、何者かがOKサインを白人至上主義者に関連づけようとするキャンペーンを行なっている。

活動は「OPERATION O-KKK」と呼ばれ、投稿者は「”OKサインは白人至上主義の象徴だ”と主張するスパムで、ツイッターとその他のソーシャルメディアを氾濫させなければならない」と述べ、一般的な白人女性の名前を使った偽アカウントを作成し、特定のハッシュタグをつけるよう方法を指定。画像を使ってOKサインと白人至上主義の関連を説明しており、それによると、小指、薬指と中指がW(ホワイト)で、人差し指と親指で形づくる円形と手のひら部分がP(パワー)を形作るため、ホワイトパワーを意味するとしている。

米国最大のユダヤ人団体、名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League 略称:ADL)は、昨年5月に発表した記事で、4chanの投稿について言及している。ADLは、広く一般的に使用されているシンボルやジェスチャーを、誤って白人主義者を意味するものだと思わせることで、リベラルをからかい、さらに広めようとするデマキャンペーンと説明しつつ、広く拡散され、極右の人物らが意図的に使用するようになっている、と述べている。

OKサインと白人至上主義者に対する認識は、年々広まりつつある。

昨年9月、MSNBCのインタビューに答える沿岸警備隊員の後ろで、一人のクルーがOKサインを送り、物議を醸した。その後、警備隊はこの人物を除隊処分としたことを発表した。

影響は意図しないものにも及ぶ。2018年のブレットカバノー氏の最高裁判事指名承認公聴会では、後ろの席にいた元同僚の女性が白人至上主義者のサインを送っていると、反トランプ派のSNSユーザーらが指摘。「白人至上主義者を最高裁判所に送り込もうとしている」などと投稿し、攻撃材料とする出来事があった。