NYパブリックライブラリーのメインリーディングルーム ランドマークへ

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8日(火)、ニューヨーク市歴史建造物保存委員会(LPC)は、ニューヨーク・パブリック・ライブラリー(Stephen A. Schwarzman Building、NYPL)の3階にある2つの図書室、メイン・リーディング・ルーム(Rose Main Reading Room)とカタログ・ルーム(Bill Blass Public Catalog Room)を、ニューヨーク市のインテリア・ランドマーク(歴史建造物)に認定した。

NYPL
©mashupNY

NYPLは、建築家Carrere & Hastingsによってデザインされ、1911年にオープン。1967年に建物がランドマークに認定されている。1974年には、アスターホール(Astor Hall)や、中央階段、3階のMcGraw Rotundaなど主要な場所が、ニューヨーク初のインテリア・ランドマークとして指定された。今回認定された2つの部屋は、インテリア・ランドマークとしては、120番目となる。

NYPL
©mashupNY

2つの部屋の特徴

約16mの高い天井には、シャンデリアが備え付けられ、リノベーションで復元されたJames Wall Fine氏の雲の絵を見ることができる。メインリーディングルームの広さは縦に90m近くもあり、自然光が差し込む大きなアーチ型の窓に、整然と並ぶ木製の長机、サイドに並ぶ本棚が美しい内装となっている。歴史が感じられる荘厳なスペースは、観光客にも人気のスポットだ。2014年に大規模なリノベーションのためクローズしたが、2016年10月に再び公開された

コミッション・チェアーのMeenakshi Srinivasan氏は、「作家や学者、研究者、ビジターなど多くの方に、一世紀以上にわたって、このリーディングルームは重要な役割を果たしてきました。知識の追求のシンボル的な場所だと思います。」と声明で喜びを発表した。
また、NYPLのプレジデント、Tony Marx氏は「ニューヨークが誇るNYPLは、市民の財産でもあり、今後も適切な形で保存されていくでしょう」と述べ、「この美しくてユニークなルームは、次の世代の方々にも、インスピレーションを与え続けてくれるでしょう。」と認定への感謝を現した。

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