露旗艦「モスクワ」沈没めぐる米の情報支援報じたメディアにネットで非難「第3次世界大戦あおるな」

NBCニュースは5日、政府当局者の話として、ウクライナ軍によるロシア海軍の旗艦「モスクワ」に対するミサイル攻撃の背後に、米国の情報支援があったと伝えた。

ウクライナは先月13日、対艦ミサイル「ネプチューン」が命中し、ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」に深刻なダメージを与えたと発表した。一方、ロシア側はこれを否定し、旗艦に積んであった火薬から発火したと主張。ロシア国防省はその後、ロシアのタス通信に、「モスクワ」は港に曳航されていたが損傷が激しく荒れる海の中で沈没した、と述べた。

15日には米国防総省の高官が、陸から発射されたウクライナ軍の対艦ミサイル「ネプチューン」2基が「モスクワ」に命中したと断定した。

第2次世界大戦後最大とも言われる艦船の沈没劇について、米国の情報活動が果たした役割は、これまで報じられていなかった。

米政府当局者はNBCに、ウクライナ軍が米国に対して黒海を航行する艦船に関して尋ねた後に、ミサイル攻撃が行われたと説明したという。米側は船が「モスクワ」であると特定し、位置の確認を助けたと明かした。一方で、米国はウクライナがモスクワを標的にすることは知らず、攻撃の決定には関与していないとも強調したという。

ニューヨークタイムズも5日付の記事で、米国の提供した情報が、モスクワの場所の特定と攻撃を助けたと報じた。同紙はこの前日、ウクライナ軍がロシア軍将官の殺害に相次いで成功している背後に、米国の情報支援があったと伝えている。

NBCの報道に対して、国防総省のジョン・カービー報道官は声明で「われわれは、船の爆撃や作戦遂行に関するウクライナの決定に関与していない」と強調。「ウクライナが船を標的にする意図があったことを知らなかった。ウクライナは、今回と同様に、ロシアの海軍戦艦を追跡して、標的とすることが可能な自前の情報収集能力を有している」と語った。

ネットでメディアに非難

一連の報道に対して、ネットユーザーの一部では、米国がロシアとの直接衝突に発展する危険を考慮して報道を控えるべきではないかと、批判する声があがった。

あるユーザーは「これらの愚か者は、第三次世界大戦をおっぱじめようとしている。攻撃目標の情報を提供する者をなんと呼ぶか?。戦闘員だ。バイデンの無能なピエロどものおかげだ」とツイート。別のユーザーは「メディアは、ウクライナ紛争を拡大しようとしているみたい…一部のことは、今は報じないほうが良い。無責任だ」と批判した。

このほかにも「バイデン政権の当局者の一部は、本音をさらけ出して、公然と戦争を宣言したいようだ」「頼むから黙ってくれ」「これらの記事は、我々をただ戦争に向かわせるように感じる」「米国の情報機関が、ウクライナがロシアの旗艦モスクワを沈めるのを助けた。ペロシとシフはゼレンスキーと一緒になって公然と”戦地”に足を踏み入れた。こんな話をリークしてわれわれ全員が参加していることを証明している。これら狂人どもは、第三次世界大戦を望んでいる」といった声が上がっている。

政治ニュースサイトPoliticoによると、ヨーロッパ当局者は「ばかげていて、不必要だ」と報道を批判。「アメリカ人たちは、ウクライナ人がしていることを自分の手柄にしようとしている」と不快感を示したという。