モラー特別検察官 フリン前大統領補佐官に懲役なしが適当

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ロシアゲートの捜査を進めるロバート・モラー特別検察官は4日、FBIに偽証した罪で、昨年12月に有罪を認めていたマイケル・フリン(Michael Flynn)前大統領補佐官に対し、懲役を科さないことが適当であるとする検察側の意見書を裁判所に提出した。

理由について検察は、フリン氏は捜査に”相当な協力”を提供したとし、補足資料でフリン氏の協力の重要性と有用性について述べた。

補足資料では、検察とフリン氏が19回にわたり面談を行なったことが明らかとなったが、進行中の捜査に関わる内容など、多くの部分が編集されており、協力内容などの詳細は公開されなかった。資料には、フリン氏が複数の問題に関し、「トランプ政権移行チームとロシア政府高官との間における接触の内容や文脈に関する直接の情報」を提供していると記されているほか、フリン氏が協力する捜査が進行中であるため、フリン氏から得られる利益は現時点で測ることができない、とされている。複数のメディアは、2016年大統領選へのロシア介入に関し、トランプ陣営の関わりについて重要な情報が公となる憶測が流れていた。

フリン氏は、2017年1月のロシアの駐米大使との接触について、FBI捜査官に嘘の証言を行なった。さらに検察資料によると、フリン氏は、2017年3月に提供した資料の中で、トルコ政府との接触について、司法省に誤った証言を提供したとされている。