マイケル・ムーア監督 バーニー・サンダース氏の支持を表明

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Michael Moore
マイケル・ムーア監督©mashupNY

映画監督のマイケル・ムーア氏は、2020年大統領選挙で民主党の指名獲得を目指すバーニー・サンダース上院議員を支持する意向を表明した。

MSNBCのインタビューでムーア氏は、30年前にサンダース氏が上院選に出馬した際に、支持を表明した3人のうちの1人だったと語った。なお、他の2人はアイスクリームのベン・アンド・ジェリーの創業者だったと明かした。続けて「バーニーはキャピタリズムを理解している。われわれと関連する貪欲な形のキャピタリズムは、われわれが語る多くの問題の中心にあるからだ」と理由を語った。

サンダース氏が民主党の指名を獲得する可能性について「絶対だ」と回答。エマーソン大学の最新のアイオア州の調査結果に触れ、サンダース氏のみがトランプ大統領をリードしていると語った。同大学では10月13-16日に、アイオワ州の有権者888人を対象に世論調査を実施。民主党各候補者とトランプ氏の対決を想定した質問では、サンダース氏が2ポイント差でトランプ氏をリード。トップ候補のウォーレン氏とバイデン氏は2ポイント差で負ける結果となっていた。

ムーア氏は19日、にニューヨークのクイーンズブリッジパークで開催されたサンダース氏の復帰集会で、支持者に向けて公式に支持を表明した。

演説で、ニュース専門家がサンダース氏の年齢と健康を問題とする見方を広めようとしているが、サンダース氏の年齢や経験は逆にメリットになると主張した。

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ムーア氏は「年老いているというのはこういうことだ」と述べ、「選挙人制度、これは古すぎる。最低賃金7.25ドル、これだって古びている。女性が男性と同じ給与を得られない。これが古いというものだ。数千ドルの学生ローン、これはなんだ?古すぎるではないか」と語りかけた。

続けて「78歳の大統領候補者がいるということは、実はギフトなのだ。」と主張。「バーニーは我々が知らない多くの物事を見てきた。」と述べ、賃上げや年金などに加えて、「ファシズムと白人至上主義を打倒すること」を知っていると語った。さらに「われわれはトランプを投票でつぶすだけではなく、われわれにドナルド・トランプをよこした腐敗した経済システムの修繕を目的としなければならない」と訴えた。

集会ではムーア氏のほか、プエルトリコ、サンフアン市のカルメン・ユーリン・クルス市長、今年のクイーンズの検事長選挙民主党予備選に出馬したティファニー・キャバン氏、昨年の中間選挙でニューヨーク州14区(クイーンズ・ブロンクス)で出馬し、当選を果たしたアレクサンドリア・オカジオ・コルテス下院議員が演説し、支持を表明した。