ホワイトハウス裏の闘い、メラニア夫人の39ドルZARAのジャケット騒動の真相とは

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トランプ政権時代、様々な憶測を呼んだメラニア夫人のZARAのジャケット着用は、イヴァンカ氏に向けたメッセージだったという。

英紙デイリーメールが、ニューヨークタイムズの記者ケイティ・ロジャース氏による新著「American Woman: The Transformation of the Modern First Lady, from Hillary Clinton to Jill Biden.」の内容として報じた。

それによると、2016年にトランプ氏が当選したその日から、夫人と義理の娘のライバル関係が始まっていた。

当時10歳だった息子バロンくんの学校を理由にホワイトハウスに半年遅れで引っ越したメラニア夫人だったが、この空白を利用してイヴァンカ氏がファーストレディのオフィスを家族用に改装する計画を進めたことがあった。イヴァンカ氏は当初からファーストレディの役割を果たしたいと願っていたという。

一方のメラニア夫人は、トランプチルドレンがホワイトハウスの業務に関与するのは適切ではないと考えていた。

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オフィス問題はメラニア夫人がストップをかけたが、その後、イヴァンカ氏は夫クシュナー氏とともに大統領の上級顧問に就任する。

ZARAのジャケット騒動が起きたのは2018年6月のことだった。

夫の不寛容政策により親から隔離された不法移民の子供が保護されているテキサスのシェルターを訪問する際、メラニア夫人は「I REALLY DON’T CARE. DO U?」(どうでもいいわ。でしょ?)と書かれたジャケットを着用して専用機に乗り込んだが、この選択があまりに無神経といった批判や困惑の声が飛び交った。

なお、夫人が着用したのは、ZARAの39ドルのミリタリー風ジャケットで、2016年に発売されたものだった。

トランプ氏は、公式説明を左派メディアに向けたメッセージとしたが、内心では腹を立てており、夫人と補佐官を呼びつけて叱責したほどだったという。

夫人も表向きはトランプ氏と同様の釈明をしたが、政権関係者は、実はトランプ氏の子供たち、特にイヴァンカ氏へのメッセージだと明かしたという。当時、報道されることをめぐって二人は静かな競争状態にあり、トランプチルドレンがホワイトハウスの運営に関わることへの不満を伝えようとした結果が、ジャケット着用の判断につながったのだという。

著書ではこのほか、夫人がファーストレディとしての時間の多くを、弁護士チームとの会合に費やし、自分の資産の調査や婚前契約に関わる問題に取り組んでいたことが、当時の関係者の証言とともに明かされている。

メラニア夫人は、他のファーストレディと比較して公に姿を見せることが少なく、インタビューを受ける機会も多くなかった。若者のサイバーいじめの問題への取り組みとして夫人が主導した活動「Be Best」も、目標に到達していないとの批判を受けた。

2021年に暴露本「I’ll Take Your Questions Now」を発売した夫人の元首席顧問ステファニー・グリシャム氏によると、夫人はホワイトハウスにこもりがちだったことから、シークレットサービスの間で「ラプンツェル」と、グリム童話に登場する塔に閉じ込められた少女の名で呼ばれていたという。グリシャム氏はまた、夫人は息子のバロン君と過ごす以外、フォトアルバムの作業に勤しんでおり、1月6日の議事堂襲撃事件の間はラグマットの撮影をしていたと明かしている。