「クリーン」を謳い炎上のNY中華料理店が閉店

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4月にオープンしたグリニッジヴィレッジのファストカジュアル中華料理店「ラッキー・リーズ」(Lucky Lee’s)は6日、閉店したことを発表した。

オーナーで栄養士のライフスタイル専門家、アリエル・ハスペル(Arielle Haspel)氏はインスタグラムと公式サイトに「今晩店じまいすることに非常に落胆しています。私たちは、食事を提供し楽しませることが本当に大好きでした。この店やメニューを作り上げたことに誇りを感じていますが、ニューヨークでレストランをうまく経営するには、多くのニーズが一体となることが必要で、私もそれが成功することを望んでいました。」と投稿。従業員や顧客、協力者へ感謝を述べ、「ラッキー・リーズに別れを告げるのは心が痛みますが、依然として未来は明るく、ワクワクするものだと思っています。どうか健やかなホリデーをお過ごしください。」と語った。
具体的な閉店理由については、明らかにされていない。

「クリーン」をPRし炎上

ハスペル氏はオープンにあたり、自らのレストランを「翌日むくんだり、不快感を感じさせない」、健康的な食材を使用した「クリーン」な中華レストランとインスタグラム上でPRを行った。

この投稿に対し、中華料理や中国人の経営する店を、不健康でクリーンではないイメージと関連付けるステレオタイプの表現で不適切だと非難が殺到。また、ユダヤ系白人のオーナーが、店名にリーという名を使用していることにも疑問の声が上がった。

ハスペル氏は投稿を削除。ニューヨークタイムズのインタビューで、中国系コミュニティに対して謝罪した。SNSでも「クリーン」は、同店の調理技法に関するものだと弁明している。ハスペル氏は自身のブログや番組内で、キャノーラ油の代わりにオリーブ油を使い、添加物を避け、オーガニックやグルテンフリーを摂取することを提案していた。また、店名で使用されている”リー”は、ハスペル氏の夫の名前で、2人とも幼少の頃から中華料理になじみがあったと述べた。

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レストランでは、ビーフ&ブロッコリーやローメン、チャーハンなど中華の定番メニューを提供。食材には、グルテンや乳製品、小麦粉、コーン、ピーナッツ、カシュー、ピスタチオを用いず、精製された糖、化学調味料、着色料不使用で、GMO(遺伝子組み換え)製品ではない油を使用していた。