あの名シーンは今や「ストーカー」扱い、ロマコメ監督が時代の変化語る

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リチャード・カーティス
Fred Duval / shutterstock

20年前に公開されたホリデー映画「ラブ・アクチュアリー」に登場するあの有名なシーンは、今では「ストーカー」扱いされているという。

映画はクリスマスシーズンのロンドンが舞台に、ヒュー・グラントやエマ・トンプソン、コリン・ファースなどがアンサンブル形式で出演し、さまざまな愛の形を描くロマンチック・コメディ。

ストーカー的だと話題になっているのは、アンドリュー・リンカーン扮するマークが親友宅を訪れ、玄関先で友人の婚約者ジュリエット(キーラ・ナイトレイ)に対し、手書きのカンペをめくりながら告白する場面。

このシーンは、ボリス・ジョンソン元英首相の選挙キャンペーンCMや、米コメディ番組サタデー・ナイト・ライブなどでパロディとして使用されるなど、最もアイコニックな場面の一つとなっている。

監督を務めたのは、「ノッティングヒルの恋人」や「ビーン」の脚本家としても知られるリチャード・カーティス氏(67)。インディペンデントのインタビューで、7年前にインタビュアーから「ストーカーのシーンに興味がある」と言われ、「どの場面のことだ?」と驚いたエピソードを明かした

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カーティス氏は、当時の製作スタッフには「インテリジェントな人々が多く関わっていたが、誰一人ストーカーの場面だとは思っていなかった」と振り返り、今再び注目を浴びているなら「別の意味で面白い」「ゴッド・ブレス・プログレッシブ・ワールドだ」と時代の変化を賞賛した。

カーティス氏は、大ヒットコメディ「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)の脚本も手掛けている。アクティビスト兼作家として活躍する娘のスカーレット・カーティスさん(28)から、「太っている」という言葉を使用してはならないと指摘され、衝撃を受けたと明かした。

「ノッティングヒルの恋人」や「戦火の馬」(2011)でも、キャストの多様性の欠如を指摘する声が上がっていた。以前のインタビューで「多様性の欠如した大学でそこの友達とつるんでいた」ため、「ダイバーシティをどのように描いていいのか理解できない感覚に囚われていた」と語ったこともある。

先月公開されたファンタジー映画「Genie」では、ニューヨークを舞台に黒人の家族を描いた。カーティス氏は、娘は「私が進歩を遂げた」ことを誇りに思ってくれるだろうと期待を語った。

なお、近年「ストーカー」に変化を遂げたキャラクターといえば、白雪姫の王子様もその1人。来年公開される実写版「スノーホワイト」で主役を務めるレイチェル・セグラーは、オリジナルのアニメを「極めて時代遅れ」と酷評。「ストーカー」呼ばわりしたうえ、「奇妙!変な話!」などと発言し、物議を醸した