さらば公衆電話!ニューヨーク最後のスタンドが撤去

公衆電話 ニューヨーク
©mashupNY

23日、ニューヨーク市にある最後の公衆電話が撤去された。

電話が設置されていたのは、タイムズスクエア(7番街と50ストリート)で、多くの人々に見守られながら撤去作業が行われた。

セレモニーに出席したマンハッタン区長のマーク・レヴィン氏はツイッターで「一時代の真の終わりであり、誰もがテクノロジーへアクセスできる新時代の幕開けになるだろう!。LinkNYCこそがこれを達成する素晴らしい方法だ」と期待を示した。

ネットでは「一つの時代が終わった」「悲しい」と撤去を惜しむ声や、「いたずらで誰かがマスタードをつけていたため、事前に受話器を確認したり、布でふき取らなければならなかった。残念だが、もうこんなことする必要もなくなった」などの思い出が投稿された。「マトリックスの世界に出入りできなくなるじゃないか」「スーパーマンが怒るに違いない」など映画に関連するコメントも寄せられている。

電話は博物圏へ

なお公衆電話に代わり設置されている「LinkNYC」は、Wi-Fiキオスク端末で、2015年、当時の市長ビル・デブラシオ政権の下で公衆電話からの切り替え計画がスタートした。

ブロードバンド接続サービスにアクセスできるほか、電話(緊急通報を含む)をかけたり、USBで電源をチャージしたりすることができる。ブルームバーグは、今回撤去された電話は、ニューヨーク市立博物館で年末まで開催中の企画展「アナログ・シティ」に展示されると伝えている。

LinkNYCは、「シティブリッジ」が運営しており、巨大画面に表示される広告費などが収益源となっている。

当初はウェブブラウジングが可能だったが、ポルノ視聴など不適切に利用されるケースが報告されたことから、同機能を停止した。

監視カメラが搭載されていることからプラバシーの侵害を懸念する声も上がっている。2019年、破壊行為をする犯人がキオスク内の監視カメラによって撮影された動画が警察によって公開されたが、これをきっかけにカメラの存在を知った市民もおり、SNSにはデータの使途を心配するコメントが相次いだ。

ちなみにシティブリッジについて、市は「テクノロジー、ユーザー体験、接続や広告のエキスパートで構成される企業グループ」と説明している。このメンバーの一部として記載されているインターセクションというコンソーシアムには、グーグルを所有するアルファベット傘下のサイドウォーク・ラブズが出資している。