米セレブ、イスラエル支持の投稿巡り炎上

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リアリティ番組のセレブで、実業家のカイリー・ジェンナー(26)がSNSでイスラエルへの支持を表明し、炎上。投稿を削除した。

パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは7日、イスラエルに対する大規模な攻撃を開始した。イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれは戦争状態にあり、必ず勝利する」と宣言し、予備役を招集。イスラエル国防軍が、空爆で応戦した。双方の死者数は、1,000人を超えたと伝えられている。ニューヨークのタイムズスクエアでも、互いの支持者が集まり、抗議活動を行なった

カイリーは7日、自身のインスタグラムのストーリーを更新し、親イスラエル派のアカウント@StandWithUsの写真をシェアした。写真には、イスラエルの国旗と共に「われわれはこれからもイスラエルの人々を支持する」と書かれたメッセージが掲載されていた。

400万人のフォロワーを持つカイリーのインスタグラムには、パレスチナの支持者から「パレスチナは何年も苦しめられてきた。政治に関与して、イスラエルを支持するなどと言うな」「パレスチナを解放せよ」「中東とアラブでは彼女の製品をボイコットすべき」といった非難が殺到した。(現在コメント欄は閉鎖されている)

カイリーは、ストーリーへの投稿を約1時間後に削除した。これに関しても、ネットでは「知識や配慮が欠けている。ただ話題を集めたかっただけ」との指摘も上がっている。また、パレスチナ人の父親を持つモデルのベラ・ハディッド(26)との交友関係の悪化を懸念する意見も投稿されている。

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米国民の世論に変化

ハマスによる攻撃を受け、イスラエル出身の女優ガル・ガドットのほか、マドンナ、歌手で女優のアシュリー・ティスデイル、モデルのソフィア・リッチー、ニーナ・ドブレフなどの有名人もイスラエルへの支持を表明した。ガル・ガドットの投稿にも、カイリー同様、パレスチナを支持するコメントが多数投稿されている。

米国では過去10年間で、パレスチナ・イスラエル紛争への意識に変化が現れている。

ギャロップが今年3月に実施した世論調査では、イスラエルの支持は全世代で低下しているが、特にミレニアル世代の民主党員(現在23~43歳)やサイレント世代(78歳以上)が顕著だという。

2011年から2014年にかけて、ミレニアル世代の民主支持者の51%は、イスラエル側を支持する一方、パレスチナ側を支持したのは26%だった。 しかし2019年から2023年にかけて、それぞれの支持率は35%と46%となり、イスラエルに対する純同情は+25から-11に減少している。