ニールセン国土安全保障長官が辞任

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トランプ大統領は7日午後6時ごろ、キルスティン・ニールセン(Kirstjen Nielsen)国土安全保障長官(46)が辞任するとツイッターで発表した。任期は10日までとなる。

CBSニュースによると、午後5時ごろトランプ大統領はニールセン氏とホワイトハウスで面談した後、辞任を発表した。

トランプ大統領によると、今後は、米税関・国境警備局(CBP)のケビン・マカリーナン(Kevin McAleenan)局長が代理を務める。マカリーナン氏は、トランプ政権発足直後からCPB局長を務めてきた。

匿名の米政府高官は、ニールセン氏の辞任について、移民に対する強硬派スティーブン・ミラー(Stephen Miller)大統領補佐官による大規模な国土安全保障省の再編であるとCBSニュースに語った。
辞任理由については、自発的なものか、指示されたのかについては、明らかとなっていない。

昨年12月、トランプ大統領は、中南米から流入する不法移民に対するニールセン氏の対応に、不満を募らせており、大統領が解任を計画しているとメディアで憶測が流れた。

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ニューヨークタイムズによると、先週金曜日、トランプ大統領が米南部の国境視察に出向く前、ロナルド・ヴィティエッロ(Ronald Vitiello)氏の移民税関執行(ICE)局長の指名を撤回した。
その際、トランプ大統領は移民政策に関して「より厳格な指揮」を取っていくと述べている。タイムズによると、ヴィティエッロ氏はトランプ大統領の主張する、米国南部とメキシコの国境閉鎖を支持していなかったという。

ニールセン氏は、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)政権時代から大統領特別顧問など政府高官の要職を歴任してきた。
トランプ政権発足後、2017年12月に国土安全保障のジョン・ケリー(John Kelly)氏が大統領首席補佐官に就任した際、後任として国土安全保障長官に指名された。

トランプ政権は、違法に国境を超えた親子を引き離して収容する「ゼロ・トレランス政策」などの移民政策に対し、市民や議会などから非難を浴びている。ニールセン氏は、違法入国は刑事事件に相当するとして、親子の引き離し措置は、前政権同様と反論してきた。