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NY裁判所 ゾウに人権認めず、動物愛護団体の申し立てを棄却

ブロンクス郡裁判所は18日、ブロンクス動物園にいるアジアゾウのハッピーの解放を目的とした動物保護団体による人身保護令状の請求に関し、「人間ではない」として申し立てを棄却した。

申し立てをしたのは非営利団体ノンヒューマン・ライツ・プロジェクト(Nonhuman Rights Project、NhRP)。ABCニュースによると、同団体は、鏡に映った自分を認識するハッピーの能力は人間のような自覚がある証拠だとする2006年の研究をもとに、ゾウは、違法な拘束を防ぐ人身保護の原則に基づく基本的な自由の権利を有する人間と同様であると主張。「自律的に自己決定する非人間として、ハッピーは直ちに違法な拘禁から解放される権利がある」とし、解放後はカリフォルニアにある保護区が引き受けるとしていた。

アリトン・トゥイット(Alison Tuitt)判事は判決にあたり、「当法廷は、ハッピーが法的事物や財産以上であることに同意する。彼女は知性的で、自律的な存在であり、敬意と尊厳をもって扱われるべきであり、自由の権利があるだろう」と述べ、「ブロンクス動物園の1エーカーの孤独な場所から、2300エーカーのゾウの保護区へと移そうというNhRPによる主張は極めて説得力がある」と、団体の主張を評価した。

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一方、「しかしながら、われわれは判例に縛られ、ハッピーは”人間”ではなく、故に違法に拘束されることはない」と説明。保護区へハッピーを移すには「ハッピーが”人間”であると認めなければならないが、この州の法的前例によって制限される。」と裁定理由を述べた。

ハッピーは1971年にアジアで野生として生まれた。ニューヨークタイムズによると、一歳の時に米国に連れてこられ、その後、25年間、雌ゾウのグランピーとつがいで過ごした。2002年にグランピーがマキシンとパティとの衝突により重傷を負うと、ハッピーは他のゾウとつがいにさせられた。このゾウは2006年に死亡したという。以降、動物園は新たなゾウを獲得する計画がなく、ハッピーは、マキシンとパティと仲良くしないだろうとの懸念から、他のゾウと離れて飼育されているという。

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