独立記念日の名物イベントに激震、ホットドッグ早食い王者 植物肉ブランドと契約で出場禁止にされてしまう

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ホットドック早食い大会の絶対王者、ジョーイ・チェスナット選手が今年の選手権の出場を禁止されたことがわかった。

「ネイサンズ・フェイマス・ホットドッグ早食い選手権」は、1970年代より毎年独立記念日にブルックリンのコニーアイランドで開催されている。チェスナットはこれまでに16回優勝を飾っており、昨年は、10分間で62個のホットドックを平らげた。2021年には76個を食べ、世界記録を樹立している。

ニューヨークポスト紙によると、出場停止措置は、チェスナットが競合他社と契約を交わしたことが原因だという。主催者のメジャーリーグ・イーティング (MLE)は声明で、「植物由来のホットドッグを販売するライバルブランドの広告塔を務めると知り、非常にショックを受けた」と発表。「彼はアメリカのヒーロー」と称賛しつつ、競合との契約解消と大会への復帰を呼びかけた。

ライバルブランドには言及しなかったが、チェスナットが契約を交わしたのは、植物由来の代替肉メーカーインポッシブル・フーズ社と伝えられている。関係者がポスト紙に話したところでは、ネイサンズはチェスナットに大会への出場費用として20万ドルのギャラを支払い、今後4年間で120万ドルの支払いを提案したという。

大会のプロモーターで司会を務めるジョージ・シア氏はニューヨークタイムズの取材に「エア・ジョーダンを作ったナイキのところにやってきて、アディダスの広告塔になると言っているようなもの」とチェスナット側の要求を非難した

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シア氏によると、チェスナットは代理人を通じて、ギャラを上げるよう交渉をしてきたほか、別のプラットフォームで配信されるレイバーデーのホットドッグ早食い選手権への出場、インポッシブル・フーズによる支援などを求めてきたという。7月4日は「悲しい日」になると述べつつも、コンテストは「誰のものでもない。彼の不在で、新たなチャンピオンに道が開ける」と語っている。

「報道で知った」

チェスナットは11日、Xのアカウントを更新し「出場禁止をメディアで知り、ショックを受けた」と投稿。MLEやネイサンズとは「契約を締結していない」と説明。「これまでのルールを変更しようとしている」と決定を非難した。

ホットドッグ早食いの絶対王者ジョーイ・チェスナット©MashupReporter 2021

独立記念日の名物イベントを巡る騒動にネットでは、「ネイサンズをボイコットする」「真実なら訴えるべきだ」「君ほどノドを鍛えてきた選手はいない。あなたを支持する」とエールを送る声が多数投稿されている。また、「彼らは2009年にコビにしたことと同じことをした」「チェスナットを解放せよ」とMLEとの独占契約を拒んだことで2010年以降、同選手権への出場禁止を命じられた伝説のフードファイター、小林尊選手に言及する投稿も見られる。

このほかには「コバヤシと再選すると視聴率がもっと稼げる」「マット・ストーニーとコバヤシと一緒に独自のチャリティ大会を開催し、YouTubeでライブ配信すべき」と、先月引退を発表した小林とのレジェンド対決に期待を寄せるファンの声も。

また、フードロスや動物愛護派の人々からは「ホットドッグ早食い競争は暴食とムダの祭典。インポッシブル・フーズは苦しむ人々への代替案を示してくれるだろう」といった意見も投稿されている。